人間の五感のうちで、嗅覚はダイレクトに脳に感覚を伝達すると言われている。
眠れない人がリラックスのためにアロマを焚いたり、眠気を覚ましたい人がミントの香りを嗅いだりと、「匂い」には人の気分を変化させる効果がある。また、「匂いフェチ」というジャンルが存在するように、人間は「匂い」にとても敏感な生き物だ。
今回紹介するタマトイズの据え置き型カー&ルームフレグランス『女の子の部屋の匂い』 と『女子高生を助手席に乗せた時の匂い』 は、匂いでエッチな気分になることを目的に作られたグッズだ。
まずは、『女の子の部屋の匂い』を取り出してみる。丸いプラスチック瓶の中に、ピンク色の丸い固形の芳香剤。見た目はお店で売っている一般的な芳香剤と似ている。まったくもって「エログッズ」という感じがしない。
内側にある中蓋を外そうと、キャップを開けてみる。すると、甘い匂いが鼻を刺激した。
めちゃくちゃいい匂いじゃね?
エログッズということで、性的興奮を強制的に呼び起こすような生々しい匂いを想像していたが、そんなことはない。むしろ、シンプルな「いい匂い」という感じ。冷静に考えてみたら、「女の子の部屋の匂い」なので、そこまでキツいわけがないか。
匂いをよく嗅いでみると、スイーツのような甘い香りとどこか柑橘系の酸っぱさも感じられる。箱の絵の女の子の部屋のイメージとぴったりの匂いだ。甘いお菓子が好きで、お姫様に憧れているような女の子。気づけば、嗅いでは置き、嗅いでは置きという動作を繰り返していた。
そのうち何やらムラムラとしてくる。女の子の部屋の匂いは、男心を刺激するようだ。
というわけで、女の子の部屋にいる気分でシコシコはじめる。かわいい女の子に手コキされていることを想像しながら――。
ふと、昔、女の子の部屋で手コキされたシーンがフラッシュバックし、あっというまに放出してしまった。先ほど「エロくない」といったが、匂いのおかげで女の子の部屋での性的行為をリアルに想像することができたのかもしれない。
と、ここで気づいた。今回はもうひとつ匂いがあったのだ。あまりに女の子の部屋の匂いに夢中になってしまい、つい忘れていた。
放出したものをしっかりと処理し、『女子高生を助手席に乗せた時の匂い』を開ける。こちらは紫色の芳香剤だ。色的にラベンダーのような香りかな、と思い蓋を開けてみる。