滋賀雄琴の和風ソープで出稼ぎ泡姫と淡い遊廓タイム【俺のフーゾク放浪記・滋賀編】

 午後2時過ぎ、入店すると、60分コース、フリーを選び待合室へ。通常なら総額2万4000円だが、イベント割引があり、6000円引きの1万8000円で遊べることに。店内は琴の音が流れ、畳敷きの待合室には甲冑が飾られている。ソープというより、旅館のようだ。

 15分ほどで正装姿のボーイからご案内の声がかかった。「8番札のお客様。準備ができました。女のコが迎えに来ますので、こちらへ」。待合室の外に出ると、華やかな花魁の衣装を着た女性がやってきた。


「Kです。昨日の夜こっちに着いたばかり。初めてのお客さんよ」


 なんと、吉原の高級店から来たという出稼ぎ嬢である。


「連休中は地方の女のコたちが東京に集まってくるから吉原にいても稼げないの。だからここに来た。交通費はお店が出してくれるから、半分旅行感覚。寮に泊まってる」

「今度友達と福岡へ旅行に行くの。3泊4日で。夏は札幌に行く予定。旅行楽しい」


 30代~40代、話を聞いて判断すると、かなりのベテランのようだ。


「リーマンショックの後の1~2年までは凄く稼げたのに、それ以降はさっぱり。あの頃までは出勤するともう予約でいっぱいだった。今は飛び飛び。お客さんの遊び方も変わった。月に120分コース2回だった人が、ショートコース2回になったり。景気は良くないよ」


 かつては月に500万円稼ぐ泡姫もいたが、最近では人気のあるコでも300万行けばいい方だとか。


「ホスト遊びしてるコも見なくなった。ソープよりもヘルスのコの方が多い」

「このあいだ、86歳のおじいちゃんが来た。大島の人で、遊びに。69してたら、ポタリと出た。初めて勃起しないでイクのを見た」

「20代の若い人も来る。ずっとお風呂に入ってるの。ガツガツしてなくてビックリ。きっとお金を出してくれる人がいるんでしょうね」


 話が面白い。さすがベテランの泡姫である。色々経験している。

 スケベ椅子に座り、身体を洗ってもらってから、お風呂へ。マットに移ると、千流下りや松葉崩しで巧みにローションボディ洗いをしてくれる。仰向けになればディープに尺八されて大興奮。騎乗位で合体すると、腰を上下前後に激しく動かされ、あえなく昇天してしまった。


「今が忙しさのピークかな。そこを乗り切ればもう大丈夫」


 時間終了まで吉原の話をたっぷりと教えてもらう。何だか雄琴ではなくて吉原で遊んでいるみたいだ。


「出稼ぎのコ、多いよ。今はどこに行ってもそう。女のコたち、旅行も兼ねて来てる。旅行で使うお金をフーゾクで稼いでいる感じ。今はマットプレイとかできなくても、若い素人というだけでお客つくから。女子大生が多い」


 なるほど、感心するばかりだ。出稼ぎに出るのは「そうしないとやっていけない」からだとか。

 店を出ると、JRのおごと温泉駅へ。湖西線で京都駅まで戻り、四条通りの喫茶店『生きている珈琲』でショコラケーキとブレンドコーヒーを食して一息つく。ソープ後の甘いものはめちゃ美味しい。雄琴の花魁ソープは現世の遊郭。出稼ぎ嬢にソープのあれこれを教えてもらった、大変ためになった午後の一時であった。

 

『生きている珈琲』ショコラケーキとブレンドコーヒー

 

(取材・文=生駒明)

※記事内の名称や金額などは取材時のものです。すでに変更の場合もあります。ご了承ください。

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