それだけでもけっこうワクワクするのだが、忘れられない理由は、その店の女の子たちのレベルの高さ。皆カワイくてスタイルのいいコばかりだったのだ!
HPに載っている在籍写真の顔にはモザイクがかかっているものの、スタイルは無修正(おそらく従業員が修正スキルを持っていなかったw)。しかも、パコパコの裏風俗だったので、当時全盛だった複数のエロ本に記事を書くたび、編集や編集長から電話がかかってきては、
「どこにある何て店? おせーて!」
そう懇願されることが度々あるほどの、極上のマンション本ヘルだった。
しかし、普通の風俗店と違って残念なことも。それは、女の子の出勤が全く読めないことだった。普通のデリヘルなら2、3日前には出勤予定が決まっているので予約ができるが、そこは当日にならないと誰が出勤するのかわからない。さらに、予約してもその子が本当に出勤しているのかも怪しい感じなので、フリーで入って出勤中の女の子の写真を見て指名するという遊び方が主流だった。
もちろん、店内では顔出し写真で選べるので、どれくらいのレベルの女の子がいるのかわかる。筆者は3人と遊んだが、3人ともカワイくてスタイル抜群。しかも、サービスも塩なんてことはなかった。
遊んだ女の子から感じたのは、2人はおそらく女子大生で、お小遣いがなくなった時に駆け込む臨時のアルバイトではなかろうかと。顔もスタイルも抜群な女の子の素人っぽいセックスが、風俗まみれのおっさんには萌え萌えだった(笑)。
そしてもう1人は、上原多香子似で高級ソープのお姉さん風美女。美貌もさることながらその接客テクニックや腰振りは、素人やデリ嬢は持ち合わせない領域だった。こちらも、出勤日の合間のアルバイトか、移籍する店が見つかるまでの臨時的なものと感じた。
もう、わかる人はわかっているだろうが、このビルは現在も怪しい雰囲気満点で、消費者金融やエステが複数入っている。ひょっとしたら、今でも同じような裏風俗が入っていないとも言い切れない、東京のアングラ風俗の名所だ。こちらの需要は変わっていないのに、消えてしまったのは時の流れだろうか…。
〈写真、文=松本雷太〉