昨年4月発売号で長い歴史に幕を閉じた風俗情報誌『俺の旅』の編集長で、読者から「イコマ師匠」の愛称で親しまれた生駒明氏。雑誌はいったん立ち止まったが、日本屈指の風俗通である氏は今もどこかのフーゾク街をぶらりと歩く。師匠の旅はまだまだ終わらない!
【俺のフーゾク放浪記 第30弾・東京編】
八王子の老舗ソープへ!
明けましておめでとうございます。今年もフーゾクでたくさん楽しみましょう。今回は、東京八王子の老舗ソープの魅力をご紹介します。
今日は早朝から中央線のフーゾク取材に出発。朝7時半前に自宅を出て、新宿まで進み、新宿駅から快速列車に乗って八王子へ。八王子は中央線沿線のフーゾク地帯では一番西側にあたる街であり、ソープやヘルス、ピンサロなど、様々な業種の店が集まっている街なのだ。
街の様子を一通り確認してから、北口前の喫茶店『ルノアール』へ。八王子駅前店限定のスイーツメニュー「和風パンケーキ」とアイスコーヒーを朝飯代わりに頂き、エネルギーを補充する。甘くて美味しいケーキを食べて、フーゾク取材に備える。
ソープ『プレイボーイ』に向かう
午前11時前、いよいよフーゾク店へ。向かったのはソープ『プレイボーイ』。駅北口にある老舗である。料金は朝9時~12時まで入浴料3000円+サービス料1万5000円の60分総額1万8000円。タイムスライド制で、時間が遅くなるに連れて少しずつ料金が上がっていく仕組みとなっている。
予約はせずに飛び込みで入店。白い長袖シャツに黒いズボンと蝶ネクタイの初老のボーイが迎えてくれる。懐かしい昔ながらのソープランドそのものだ。
「こちらの待合室へどうぞ」。広いテーブルの上には煙草とライター、まさにソープの王道である。5分もしないうちにご案内に。
「お客様、こちらへ。奥で女のコがお待ちしております」
廊下の奥に目をやれば、水色のドレスを着た色白女性が立っていた。
「Mです。2階のお部屋になります」
30代半ばくらい、ややポッチャリしたベテラン泡姫である。部屋に入っていろいろと話を伺う。
「好きな食べ物? お肉。鉄板焼きが大好き。将来の夢? 安定した老後(笑)。この業界も不景気なの」
「お客さん? 18歳から92歳まで。年配の地元の人、多いよ。50代60代なんてまだ若い。70代80代で大人って感じ」
「大学生が筆下ろしにいっぱいくる。八王子、大学、たくさんあるから。今年に入ってもう20人以上。毎年2桁超えてる」
驚いた。ここは童貞喪失ソープなのだ。話によると、若者は一見さんが多く、通ってくれるのは大抵地元のおじさんたちとか。
「お年玉をくれたり、旅行のお小遣いをくれる人もいる。そういう人はほとんどが年上の人」
創業40年以上、地域に密着した地元男性の憩いの場なのである。
服を脱ぐと、まずは金色のスケベ椅子に座り、体を泡で洗ってもらう。広い浴槽の中で湯に浸かり、ホッと一息つく。混浴はなし。のぼせちゃうとか。
「こちらにうつ伏せになってください」
銀色の7段マットの上にうつ伏せになると、温かいローションをつけてボディ洗い。ヌルヌルとした感触がなんとも気持ちいい。
仰向けになれば全身リップから尺八へ。ズブズブとジャブられた後、一旦シャワーで洗い流してベッドへと移動する。横になると、乳首舐めからフェラチオへ。
「すご~い。もうカチカチ。元気ね(笑)」
唇でゴムを装着すると、騎乗位でインサート。ゆっくりと腰を上下に動かされ気持ちいいったらない。正常位に体位を変えると、すぐにイキそうになり、ラストはバックに変えて後ろから激突きして大放出。ふぅ、いっぱい出た。気持ちよかった。
プレイ後、ベッドで添い寝しながらオシャベリを楽しみ、時間と共にサービス料を渡して店を出る。繁華街まで戻ると、とんかつ『ほし野』で、学生に交じって500円のとんかつ定食を頂きお腹いっぱいに。安くてウマイ。
八王子の老舗ソープは地元の老若男性にとってなくてはならない息抜きの場所。若者を大人にし、高齢者を若返えらせる逆玉手箱のような男達の宝石箱であった。
(取材・文=生駒明)
※記事内の名称や金額などは取材時のものです。すでに変更の場合もあります。ご了承ください。