【ネットナンパ】「だ、だめっつ! な、なにか出ちゃうぅぅぅ!」クンニ処女の美女、おもらししながら大絶叫!!

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Illustrate by ながおか

 以前の筆者はとても恥ずかしい勘違いをしていた。


セックスは“ギブアンドテイク”だ!


 そう信じてやまなかった。

 だが、ある時気付いてしまった。


セックスの神髄は“ギブアンドギブ”だったのだ!!


 そう、ただひたすら一心に相手を思いやり、与えて与えて与えまくるのが正解なのだ。

 考えてもみてほしい。情事の最中に「たくさんフェラしたんだから、お返しにたくさんクンニしてね」と言われたら、どう思うだろう?

 等価交換を求められる経済活動のように思えはしないだろうか?

 考えを改めてからというもの、より一層セックスが楽しくて気持ちいいものになった。さらに、わずかではあるが、セフレ関係へと発展しやすくなっている。

 意味を誤解されやすい「情けは人の為ならず」ということわざの本来の意味通りで、どんな苦労もいつかは巡り巡って自分のプラスになるものなのだ。

 だから筆者はどんなに臭かろうが、苦かろうが、全力でクンニし続けているのである。


———————–
これから池袋で待ち合わせできますか?

こういうサイトに登録したばかりなので、まだ勝手がわかってません。

今日はエッチしたい気分なんですが、

初めての人とそういう事をするのがちょっと怖いです。

しばらくおしゃべりに付き合っていただいてからそういう風になりたいです。

11月1*日17時02分
受付メール数:2/5

♀モエ
29歳
———————–


 いつものようにアチコチの出会える系サイトを物色していると、筆者愛用の【イククル】でこんな書き込みを見つけた。

 どうやらサイト初心者のようで、行きずりのエッチに少しばかり抵抗を感じているようだ。

 こういう初心者女性に喰いつく男性ユーザーは実に多い。

 他の男の手垢がつく前にツバをつけておこうという心理なのだろう。

 筆者も例外ではない。


俺色に染め上げてやるっきゃない!


 フンガーフンガーと鼻息を荒くしながら、このモエちゃんにアタックすることを決意した。


———————–
初めまして、モエさん。

都内の会社員、ショーイチ・39歳です。

さきほど、モエさんの書き込みを見ました。

私も今日はエッチな気分だったので、モエさんと楽しく時間を過ごしたいです。

もう仕事が終わっているので、

5分後でも数時間後でも待ち合わせ可能です!

あ!

お返事いただけたら、私の写メを送りますね。

それを見てもらってからで構わないので、

検討してもらえたら嬉しいです!
———————–


 メモ帳アプリに登録しているフォーマットをコピペして、必要な箇所だけ書き直す。

 この作業はガラケー時代から何度となく繰り返しているので、スマホ操作に不慣れな筆者であっても10数秒くらいで完了。

 ポチっと送信ボタンを押して、後は気長に待つだけだ。

 彼女の書き込み欄には、「受付メール数:2/5」と表示されていた。既にふたりの男性ユーザーがこのモエちゃんにアタックしていることになる。

 筆者は3番目にアタックしたことになるが、ここで焦っても意味がない。

 他にめぼしい女性がいないか複数のサイトをチェックしていると、数分ほどで彼女からの返信が届いた。

 すぐに自撮りの画像を添付して返信する。そして、数回のやり取りを経てすんなりとアポを取ることに成功したのだった。

 約束の場所は池袋駅地下構内の待ち合わせスポット「イケフクロウ」前。5分前に到着した筆者がソワソワしながら待っていると、ほぼ時間通りにモエちゃんらしき女性が近づいてきた。


おっ! なかなか綺麗じゃん!


 彼女の顔は女優の横山めぐみに似た感じだった。目鼻立ちがハッキリしていて、眉がキリリ。意志が強そうな印象を受けたが、Mっ気の強い筆者にしてみれば好みのタイプだ。

 体型はスレンダーで、オッパイの大きさにはあまり期待できそうにない。それでも、おデブちゃんの貧乳に比べれば何億倍もマシである。

 それまで口内で転がしていたミント味のタブレットをガリっとかみ砕き、全てを飲み干してからゆっくりと彼女に近づく。


「こんばんは。モエちゃんだよね?」

「あ、はい。ショーイチさん?」

「うん。今日はよろしくね」

「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」


 伏し目がちに挨拶するモエちゃん。筆者は目を細め、彼女の表情の変化に注目していた。


ほっ。


 まず、顔に嫌悪の相が浮かんでいないことを知り一安心。

 己が不細工なのは百も承知している。しかし、不幸中の幸いと言うべきか、筆者の顔は草食系の不細工なのだ。

 この草食系というのが肝心なのだろう。


あ、コイツ、気が弱そうだから無茶なことはしてこなさそう♪


 こんな具合に、女性に「チョロそう」と思ってもらえたら勝利したも同然なのである。

 しかし、己の素の顔を晒すのは危険だということも承知している。

 オデコに皺ができない程度に目を見開き、ほんのわずかに口角をあげる。そして逸る気持ちを抑え、ゆっくりとした口調で話しかけるようにしているのだ。


「実際の俺はこんな感じだけど、大丈夫かな?」

「え?」

「もしキモいとか、無理そうだと思ったら、ここでバイバイしてもいいんだからね」

「そ、そんなことしませんよぉ」

「本当に? 怒ったりしないから正直に言っていいんだよ」

「大丈夫です! それより、ショーイチさんのほうこそ私みたいなので大丈夫ですか?」

「もっちろんだよ! ほら俺の顔を見て。嬉しそうにしているのが分かるかな?」

「うーん、どうでしょう。よく分からないです」

「普段はね、もっと難しそうな顔をしてるんだよ。でも、今は嬉しいからコレが喜んでる顔なんだ」

「フフフ、女性を褒めるのに慣れてそうですね」

「そ、そんなことないよ。これでも今、心臓がバックバクなんだから」

「へぇ。でも、接客業か何かなんですか? しゃべるのに慣れてそうですよ」

「今は接客業じゃないよ。昔はバイトしてたことあるけど。そういうモエちゃんは何関係のお仕事なの?」

「い、一応、アパレル系です」

「へぇぇ。そうなんだぁ。あ! ここで立ち話もなんだから歩きながら話そうか?」

「はい!」


 イケフクロウを離れ、北口階段出口に向かって歩き始める。


「あ! もしかして職場は渋谷とかオシャレそうな街なのかな?」

「え? どうして分かるんですか?」

「ほら、モエちゃんが池袋を指定してたでしょ? 職場から少しでも遠いところで会いたかったのかなぁって」

「は、はい。その通りです」

「安心してね。別にモエちゃんを詮索しているわけじゃないよ。なんとなくそう思っただけだからさ」

「はい、大丈夫です。別に疑ったりしてませんから」

「でも、アパレル勤務だと休みが不規則で大変そうだね」

「そうですね。なかなか友達と予定を合わせるのも難しくて…」

「それだけ綺麗なんだから、彼氏とかいるんじゃないの?」

「ぜ、全然ですよ。もう5年くらいそっちはないですね」

「そうなんだぁ。それじゃあ、仕事場と家の往復て一日が終わっちゃう感じ?」

「はい。実家に住んでるので、家事をあまりしないで済むのが助かってます」

「分かるなぁ。仕事で疲れてる時に、家事するのは大変だもんね」

「でも、そのせいでどんどん枯れてきちゃってます」

「何言ってるの! それだけ綺麗で可愛いんだから、モエちゃんがその気になれば5分で彼氏を作れると思うよ」

「フフ、やっぱり慣れてそうですよ。女性を扱うのが」

「そ、そ、そんなことないよ。こ、これでも、か、かなり無理してるんだから」


 わざとらしくない程度に言葉を詰まらせ、草食系を装う。

 そうこうしているうちにお目当てのラブホテルに到着。

 無事にチェックインを済ませ、部屋でようやくふたりきりとなった。


「寒いけど、外は乾燥してたね」

「は、はい。そうですね」

「まずは座って、喉を潤そうよ」

「は、はい」


 途中の自販機で購入してきたペットボトルのお茶を飲みながらおしゃべりすることに。


「あれ? どうしたの? さっきより緊張してるんじゃない?」

「え、あ、あの。こ、こういうところに慣れてなくて…」


 筆者はあえて慣れない振りをしていたが、モエちゃんは本当に慣れていないのだろう。


「こういうラブホテルとかあまり使ったことがない?」

「も、もう何年も前のことなので…」

「そっかぁ。それだけお仕事に頑張ってたわけだね」

「べ、別にそういうつもりじゃないですけど、男性との会話も久しぶりだから」

「うん。それじゃあ、少しゆっくりおしゃべりしようよ」

「え?」

「ここでガツガツ慌ただしくエッチしても、絶対に後悔すると思うんだ。だから、モエちゃんが落ち着くまで何もしないよ」

「や、やっぱり上手ですね。接客業に絶対に向いてますよ」

「そんなことないって。俺って正直だから、嫌な相手を目の前にすると顔に出ちゃうんだ」

「え? そんな風に見えないです」

「それはモエちゃんが綺麗だからだよ」

「ま、またぁ。いくらなんでも褒め過ぎですよ」

「褒めてなんかいないって。モエちゃんくらい綺麗だったら、作ろうと思った次の瞬間に彼氏ができると思うよ」

「本当にそうだったらいいんですけどね」


 そろそろ場が温まってきたと判断し、会話をエッチな方向にシフトチェンジすることに。


「ね、モエちゃんはどれくらいエッチしてなかったの?」

「え? そんな事聞くんですか?」

「あ、嫌だったら答えなくていいよ。なんとなく気になってさ」

「そうですね…。約5年くらいしてないです」

「そんなに! いくらでも男が言い寄ってきたでしょ?」

「職場もお客さんも女性だらけだし、そもそもそういう出会いの場がなかったんです」

「ああ、そうだったね。その間はムラムラしなかったの?」

「は、はい。あまりエッチをいいものだと思えなくて…」


 モエちゃんの表情が一瞬曇ったのを見逃さなかった。

 もう少し突っ込んで聞きたかったが、これ以上は触れないほうが無難だろうと判断する。


「ショーイチさんこそどうなんですか? こういう遊び、よくしてるんですか?」

「そんなことないよ。なんとなく人肌が恋しい夜ってあるでしょ? そういう時だけだよ」

「あぁ、その気持ち分かります。私もそれに近いかも…」


 本当は365日毎晩人肌を恋しく思っている筆者。だが、彼女に伝えた言葉に嘘はない。

 落ち着いた雰囲気のなかおしゃべりをすることで、モエちゃんの緊張が解けてきたように見えた。

 時間を確認すると、ホテルに入ってから30分以上が経過していた。そろそろ頃合いだろう。


「それじゃあ、先にシャワー浴びておいで。それとも俺が先に浴びてこようか?」

「わ、私が先に浴びてきます」

「うん。のんびり待ってるから焦らないでね」

「はい」


 彼女が浴室に入ったのを見届けてから窓際に移動する。そして、10センチくらいしか開かない窓を開け、一服開始。

 長いこと煙草を我慢していたので、全身にニコチンが染み渡る。

 煙草を吸いながら着ていた服を脱ぎ、全裸となる。それからバスタオルを腰に巻き、一服の続き。

 焦らなくてもいいよと言ったものの、本音は一秒でも早く彼女の身体を味わいたい。だから、モエちゃんが浴室から出てきたらすぐにシャワーを浴びることができるように準備したわけだ。

 その後、入れ替わりで筆者もシャワーを浴びることに。


ふぅ。


 仕事が立て込んでいて、ここ二日ばかりヌいていなかった。そこで、早漏を避けるため浴室でシコシコ。

 ものの10数秒でザーメンを床にブチ撒け、ようやく落ち着くことができた。

 これで焦ることなくモエちゃんを味わえるはずだ。

 その後、何食わぬ顔をして浴室を出る。そして、念入りに歯磨きと手洗いしてからいよいよベッドイン。


「ゆっくり、優しくご奉仕するからリラックスしてね」

「は、はい」


 優しいキス、優しいオッパイ愛撫を心がけ、なめくじが這う速度で愛撫を進める。

 まだ恥ずかしさが勝っているのだろう。モエちゃんの呼吸は荒くなっていたものの、アヘ声をあげるほどではなかった。

 浴室でヌいていなかったら焦っていたことだろう。

 しかし、賢者タイムの筆者にとって、スロースターターの女性は望むところだ。

 オッパイ愛撫とキスを交互に行ってから、いよいよクンニタイムの到来。

 身体を移動して彼女の股座に潜り込もうとする。


「い、嫌! は、恥ずかしい!」


 モエちゃんが両手を伸ばし、手の平でマンコを隠してしまった。

 室内の照明は暗めにしてあるので、そこまで恥ずかしがることはないと思うのだが。

 最初は「嫌よ嫌よも好きのうち」かと思ったが、どうやら真剣にいやがっている様子だ。


ここまで嫌がるってことは、もしかして…。


「ね、モエちゃんはオマンコにキスされたことってあるのかな?」

「な、ないです!」


 勢いよく即答したモエちゃん。経験人数は少なめだろうと予想していたが、その内容もあっさりしたものばかりだったのだろう。

 しかし、まさかのクンニ処女だったとは!

 ますますボルテージが上がってしまう。初物をいただくのは縁起がいいものだ。


「大丈夫だよ。キスの延長みたいなものなんだから。さっきシャワー浴びたばかりだから汚くなんかないでしょ?」

「で、でもぉ…」

「男ってね、好きなコのマンコにキスしたくなる生き物なんだよ」

「そ、そんなの聞いたことないです」

「本当だって。マンコにキスするのも愛情表現のひとつなんだから」

「で、でも」

「ね、お願い! 痛くなったらすぐにやめるから、少しだけキスさせて」


 あえて「舐める」という表現を避け、「キスする」と言い換えていた。クンニへの抵抗を少しでも和らげるのが狙いだ。


「わ、分かりました」


 ようやく諦めてくれたようで、手の平をどけてくれた。

 このドタバタで暗闇に目が慣れ、モエちゃんのマンコの形がハッキリ見える。陰唇周囲の毛が綺麗に処理されていて、実に舐めやすそうなマンコだ。

 ビロビロも左右対称で、色はくすんだピンクといったところだろう。

 どこに出しても恥ずかしくないマンコだ。

 そんな感想を伝えるわけにもいかないので、無言で顔を近づける。


ほっ。


 異臭を感じなかったことに一安心。クンニされたことのない女性というのは、情事の前のシャワーでマンコを念入りに洗ってくれないケースが多い。

 だが、モエちゃんはしっかり洗ってくれたようで、ほんのりとボディソープの香りが漂ってきた。

 間違っても痛みを与えないよう、慎重にマンコを舐め始める。

 クリトリス、尿道口、ヒダヒダ、膣口と舐める場所によって強弱を使い分け、じっくりとマンコを堪能する。

 最初は無言だったモエちゃんだが、10分も続けていると徐々にアヘ声が漏れ始めてきた。


「う、嬉しいです」


 涙声でそう告げてきたモエちゃん。


「ん? 大丈夫? そんなに嬉しいの?」

「はい。凄く優しくて、もっとしてほしいです」

「もちろんだよ。まだ舐め始めたばかりだから、全身の力を抜いてリラックスしていてね」

「は、はいぃ」


 その後、さらに10分以上舐めてから、中指をゆっくり挿入。クリ舐めと手マンを同時に繰り出す筆者の十八番を披露する。

 すると、数分もしないうちに彼女の様子がおかしくなった。


「だ、だめっ! なっ、なにか出ちゃうぅぅぅ!」


 身をよじって逃げようとするモエちゃん。

 ガバっと彼女の腰を抱え込み、体勢をコントロールしながらクンニを継続する。


「大丈夫。それが普通だよ」

「え?」

「我慢しなくていいんだよ。何か出そうなら思い切って出しちゃっていいんだよ」

「で、でもぉ!」


 彼女の返事を待たず、クンニと手マンを加速させる。


「で、で、出ちゃうぅぅぅぅ!」


ジャバババババ!


 突然マンコから液体が噴出し、筆者の顔を濡らした。


ぷわぁぁぁぁぁん!


 すぐに分かってしまった。分かりたくなかったが、匂いですぐに分かってしまったのだ。


これは潮じゃなくて…小便!


 潮なら大歓迎だったが、まさかの小便とは…。だが、それを悟らせてはいけない。

 もし自身が失禁したことに気づいたら、ここまでの苦労が水の泡になってしまうからだ。


「ご、ごめんなさい。自分じゃ我慢できなくて」

「さっきも言ったでしょ。別に普通のことだよ。それより、たくさん感じてくれてありがとう。凄く嬉しいよ」

「で、でも、オシッコ、顔にかかっちゃいましたよね?」

「オシッコじゃないよ。気持ち良くなるとマンコから出てくる潮ってやつだよ」

「え?」

「AVとかで聞いたことない? 誰でもそうなるものだから、気にする必要なんてないからね」


 苦しい言い訳かもしれないが、ここはなんとしてでも潮で押し通すしかない。

 彼女を言いくるめてから、脇に寄せていたかけ布団で顔面を拭う筆者。だが、匂いまではとれないだろう。

 もしここでキスでもしようものなら、彼女が失禁したことをバラすようなものだ。

 こうなったら残る手段はひとつしかない。


「それじゃあ、コンドームを着けるから、そろそろ入れさせてね」

「は、はい」


 素早くゴムを装着し、正常位の体勢で挿入スタート。

 外も中もグジョ濡れ状態だったので、すんなりと根元まで挿入することに成功。

 その体勢でしばし動きを止める。


「すぐに動かすのはもったいないから、少しだけこのままで味あわせてね」


 そう彼女に言い訳する。この待ち時間は、己のために設けたのではなく全て彼女のためだ。

 久しぶりにチンコを咥え込んだマンコが、その固さと大きさに慣れるまでどうしても時間が必要なのである。


さて、どうしたものか?


 身体を動かさず、脳内でこれから先の動きをシミュレーションする。

 いつもなら上半身を密着させ、チュッチュチュッチュとキスしながらチンコを振動させるのがトコショー流だ。

 だが、布団で拭ったとはいえ、こちらの顔が小便臭くなっているのは紛れもない事実。

 仕方あるまい。こうなったら上半身を起こしたまま腰を振るしかないだろう。


「じゃあ、ゆっくり動くからね」


 そう告げてからピストン運動を開始。

 チンコの角度をあれこれ調整したものの、モエちゃんの口からはアヘ声が出てこない。

 先ほどのお漏らしのせいで、我に返ってしまったのかもしれない。

 こうなってしまったら、さっさと終わらせてあげるべきかも?


ヨシっ! 我慢しないでいいぞ!


 精巣に命令を下す。


ふぅ。


 腰を振りだしてから数十秒ほどでザーメンを吐き出すことに成功。浴室で抜いてからかなり時間が経っていたので、いつもとさほど変わらない量のザーメンだった。

 チンコを引き抜いた後、大量のティッシュでモエちゃんの股間や太ももを拭き取る。

 その後、筆者はベッドから降りて洗面台で顔と手を念入りに洗う。


「さ、まだ残ってるから水分をとってね」


 ベッドの上でまどろんでいる彼女にペットボトルを手渡す。


「落ち着くまで動かないで。急に動くと体によくないからさ」

「え?」

「ほら、普段使ってない筋肉をたくさん使ったでしょ? だからもうしばらくはそのまま寝てたほうがいいよ」

「は、はい。そうさせてもらいますね」


 そして10分近く経ってから彼女がムクっと起きだした。

 ベッドを降り、床に立ったモエちゃん。


「なんだかまだフワフワしてます」

「ほら、もう少し休んだほうがいいって。ソファにでも座りなよ」

「はい」


 モエちゃんがソファに向かった隙に、ベッドの上にかけ布団をかける。

 失禁の跡を彼女に見せないためだ。

 しばらく様子を見てから、提案してみることにした。


「そろそろシャワー浴びてきたほうがいいんじゃない?」

「え?」

「ほら、結構遅くなっちゃったからさ」

「そ、そうですね」

「俺はもっともっとシたいんだけど、それは二度目のデートが実現するときまで楽しみにとっておくね」

「え?」

「あ、勘違いしないで。無理強いはしないよ、絶対に。でも、また機会があったらモエちゃんと楽しくデートしたいな」

「フフ、本当に私みたいなのでいいんですか?」

「もちろんだよ! さっき出したばかりだけど、もうチンチン固くなり始めてるんだよ。見てみる?」

「え? それは凄いですね」


 さすがに2連射した後なのでチンコは小さく萎んだままだ。だが、このくらいは社交辞令の範囲なので問題ないだろう。


「じゃあ、シャワー浴びずにこのまま帰ります」

「え?」

「なんだかシャワー浴びるとこの気持ちいいのが消えちゃいそうで…」

「あ! それ分かるよ。俺も同じだから、シャワー浴びずに帰るつもりだったんだ」


 股間や太ももが小便で濡れたのだから、シャワーを浴びたほうがいいよ。なんて事は口が裂けても言えない。

 そのままふたりして着替えを終え、LINEのIDを交換してからホテルを後にする。

 そして駅の改札口まで彼女を見送っていきデート終了。

 後姿を見送りながら、彼女の周囲の人が小便の匂いに気づきませんようにとお祈りする筆者なのだった。

 今回も“ギブアンドギブ”に徹した形だ。見返りを求めるつもりはないが、いつの日か己の身に幸運が巡ってくることをちょっぴり期待している。

(文=所沢ショーイチ)

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