以前、小岩にあった本ヘルのことを書いたが、下町の裏風俗は何も小岩だけに限ったことではなかった。その隣の新小岩にも複数の本●店があったのだ。
最近、改修工事も終わった新小岩駅の繁華街は、駅南口ロータリーの正面に続く商店街を中心に広がっている。風俗店やラブホもこちら側にあるのだが、昭和時代には北口にソープランドもあり、電車の車窓から看板が見えていたことが記憶の片隅に残っている。
そのソープに行ったこともなければ、店名も、いつ閉店したのかも覚えていない。その店はいつの間にかなくなっていた。新小岩に住む飲み友達に聞いても、同じようなことを言っていた。
その代わりというわけでもないが、本サロや本ヘルには数軒入ったことがある。新小岩で現在も怪しい店が集まっているエリアは、駅前にあるスーパー裏手から、ドンキの兄弟分の角を曲がったあたり。本ヘル、本サロ、本エステ共にそこらへんにあった。
新小岩のスケベ達の間では「風俗ビル」として知られているところに、その本エステはあった。
2000年頃、ロシア人風俗が流行した当時、新小岩のそのエステにもロシア人がいた。写真を見る限りでは栗色のショートヘアーのかわいい女のコだった。筆者も早速予約して遊びに行こうと新小岩に向かったのだが、確認の電話を入れたところで状況が変わっていた。
なんと、その日から女のコが来なくなってしまったというのだ。何度か時間を後にずらして待ってみるも、状況は変わらない。スタッフにゴネても仕方ないので、その日は、美人ロシア人とはまるきり別人の、寸胴ボディの中国小姐にお願いしたのだった。