ナツキはパティシエやシェフになる専門学校に通っている21歳で、学校は来年卒業の予定だそうだ。今は地元のレストランでケーキや料理づくりの修行もしているという。私の想像できない仕事なので、話をするだけでも面白く、普通にやり取りをする仲になっていった。
写真を送ってもらったが、活発な雰囲気で、学校で人気のある女の子といった感じだった。身長は160センチで、体重はダイエット中なので秘密とのことだったが、20歳くらいの女の子特有のムチムチしてして肉感的という印象だった。
そんな日常の話をLINEでやり取りしていたが、あるときナツキが急に、
「ねぇ、たけしさん。 たけしさんって、出会い系サイトで会ってエッチしたことあるの?」
と聞いてきた。
これまでそういった話はしていなかったが、ナツキと知り合ったのも出会い系サイトだったので、正直に答えた。
「うん、あるよ。会っていっぱいエッチして、お付き合いするようないい関係になったこともあるよ。一緒に食事したり、ホテルでエッチしたり、お風呂でラブラブしたり」
「いいなあ。あたしもそんなエッチがしたいんだよねぇ」
「ナツキちゃんって、彼氏がいたんじゃなかった?」
「いたけど、もう別れちゃった」
話を聞くと、別れたという彼氏は高校時代の同級生で、ナツキが処女を捧げたのもその彼だったそうだ。ハタチ過ぎのやりたい盛りの男子だからか、デートで会ってもすぐにセックスをする方向に話を持っていき、ムードもへったくれもなかったのだという。
ドライブデートで出かけたときは、せっかく温泉旅館に泊まったのに、着いてからずっとセックスばかりだったらしい。朝まで6回も求められた結果、寝不足のせいで不機嫌になってしまい、喧嘩になったという。ナツキ自身もセックスは好きだが、せっかくのデートなのだから、もう少しムードを出して欲しかったと不満そうだった。
一晩で6回もセックスできる体力は羨ましく思ったが、ナツキの気持ちもわかる。気づけば、
「男子は女の子が気持ちよければいいだろうくらいに思っているんだろうけど、女子にとってはエッチに至る過程とそのあとの触れ合いが大切なんだよねぇ」
などと20歳そこそこの女の子とやり取りをしていた。
「たけしさん、オトナな感じでいいなあ」
ナツキが言う。それはそうだ。倍以上歳が離れているのだから、20歳になってセックスの良さを知ったばかりの男の子とは経験が違う。
「まあ、それはそうだけど、私はもう一晩6回とかできないけどねぇ(笑)」
「回数よりも、ラブラブで気持ちいいエッチがしたいよ」