「SM好きの人だったんです…」
「SM」という単語が出た瞬間、私は辺りを見渡す。誰もいなかったので、話を聞き続けることにした。
「その人は縛ったり口かせをしたり、おもちゃを使ったりするんです。女の子が嫌がるのを見ながらセックスするのが好きなんだって。私も口かせされて、手を縛られた状態で後ろからヤラれちゃった(笑)」
教室のどこにでもにいる目立たない女の子のように感じたマキが、当たり前のように変わった性癖のセックスの話をしはじめ、私は絶句した。
「おもちゃとかってホテルにあったの?」
「ううん。自分で持ってた♪」
「すごいねぇ」
「そうなの~。口かせされたくて(笑)。それから、イラマチオっていうの? 無理やりフェラさせられて、ヨダレ出しまくっちゃった(笑)。鼻フックもされたよ。その相手は女の子の苦しがっている顔が好きなんだって」
「変態だあ」
「そうそう(笑)」
「で、マキちゃんは気持ちよかったの?」
「まあね(笑)」
そんな話をしているうちに、私のモノもどんどん大きくなった。
「そろそろ出ようか」
私はマキを連れてラブホテルに向かった。
「そういう変態なセックスの方が好きなの?」
「うーん、どうだろう。特に好きっていうワケじゃないけど…」
「そうなんだ」
ラブホテルの部屋に入るとマキは、「広くてきれい!」とはしゃいだ。21歳にしてはずいぶんいろいろな経験をしているようだが、その姿を見ると「普通の大学生なんだな」と思った。