ちょっと歩くと、2階の窓のあたりを修繕している人がいた。業者だろうか、お店の人だろうか。今日明日が作業のチャンスとばかりに熱心に作業をしていた。
エリアの真ん中くらいにある、きれいに整備された公衆トイレ兼休憩スペースに行ってみた。そこには30代くらいの3人組男性がいて、煙草を吸って一服していた。休みと知って見に来たのだろうか。互いに「夜も休みなんかなあ」と話しているので、終日全店休業とまでは把握できずに来ているのかもしれない。
3人は、ちょっとぶらぶらしてみようという感じで立ち上がり、「せっかくなんで写真でも撮るわ~」と話しつつスマホで撮影しながら歩いていった。確かに、普段は撮影厳禁である飛田新地の街並みを撮影できるのは今しかないだろう。
まさにそう思ったところで、カメラを持って歩いてくる男性の姿が目に入った。持っているのは一眼レフカメラで、間違いなく本気の撮影モードだ。
各料亭の建物に向けて、しっかりとカメラを構えて撮影しながら歩いている。ちょっと声をかけてみた。