ある日、サキさんがかなり酔った状態で店に来た。ほかの客はおらず、店を閉める準備をしていたので深い時間だったと思う。
そんな時間に来るのも珍しいので、「どうしたんですか?」と聞く。サキさんはうなだれたまま、旦那の愚痴を言い始めた。よく覚えていないが、「浮気された」とか、そんなことだった気がする。
サキさんはトロンとした目で喋り続け、やがて眠ってしまった。
困った俺はマスターに「どうします?」と聞く。しばらく考え込んだマスターが、「家まで送ってあげて」と言う。俺は彼女の肩を抱いて店を出た。
サキさんのマンションにはすぐに到着。部屋に上がったところで、ようやく彼女が目を覚ました。
「あ、送ってくれたの? ごめんなさい…」
申し訳なさそうなサキさんの顔が、いつにも増して色っぽかった。
それから、なんとなく手持無沙汰にしていると、
「もう少しそばにいてくれる?」
とサキさんが言ってきた。その顔もまたエロかった。
俺は「いいですよ」とソファに座る。すぐに彼女が横にきて、俺たちは一気にいい雰囲気になった。長い黒髪がキレイで、俺は自然と彼女の頭をなでていた。
首筋に触れながら優しく耳をつまみ、そのままキスをする。彼女の甘い吐息を感じた後、舌を伸ばして口の中に入れた。