白人女「私、昨日が誕生日だったの」
JOJO「そーなんだ! おめでとう! アフリカバーンで誕生日なんて最高じゃん!」
白人女「そーね。そうなんだけど…」
そのまま黙り込んでしまった。心なしか、顔が疲れているように見える。
白人女「ねー、踊りにいかない?」
JOJO「いいけど、疲れてないの?」
白人女「まだ帰りたくない気分なの! 行こう!」
彼女に手を引かれていくつかのディスコをまわった。
ペットボトルに詰めて持ち歩いていたウイスキーをまわし飲みしながら踊った。時々話しかけみたけど、彼女のテンションはずっと低く、盛り上げることができなかった。
白人女「そろそろ帰ろうかな」
時計を見ると3時をまわっている。秋の砂漠は夜になるとひどく冷え込んだ。
白人女「寒いわね」
JOJO「そうだね、ちょっと火にあたってこっか」
焚き火しているその辺のキャンプにお邪魔して、火にあたった。
焚き火の主「日本から来たのかい! そりゃ大変だ。とりあえずこれ吸ってリラックスしなよ」
渡されたタバコ状のものを彼女と一緒にふかす。
ぼくたちの距離はだんだん近くなっていき、寒かったこともあって、いつの間にか手を握り合っていた。