そうだ、乱交ドームに行こう! アフリカバーン潜入記その3 ~世界一周エロ旅~

 

■深夜の砂漠で出会った白人の南アフリカ人女子

 

 ディスコをいくつかまわってみたが、いまひとつ気分が盛り上がらなかった。アフリカバーンも気づけばもう終盤。この日からアートを燃やし始めていた。

 

バーンのために作られたアートを燃やすのが慣例。

 

 なんか大きい火があがってるな…。そう思ったら、この日のメインイベント「クラン」のバーンだったらしい。

 

アフリカバーンの象徴クラン。本家バーニングマンではこれを「マン」と呼び、イベント最後に「マンを燃やす」ことから「バーニングマン」と呼ばれている。


 クランのバーンは見逃してしまったが、焼け跡を見に行ってみることにした。

 

クランの焼け跡。


 ぼーっと火を眺めながら座っていると、隣に女の子が座ってきた。20代後半とおぼしき白人女性。ぼくと同じように1人で火を見つめている。

 

白人女「あなたまだここにいる? 10分で戻ってくるからこの場所とっといてくれない?」

 

 そう言い残して彼女は立ち去った。なんなんだろう。

 火を見つめながらしばらくぼーっとしていると、彼女は戻ってきた。

 

白人女「ありがとう! あなたどこから来たの? 名前は?」

白人女「私? 南アフリカ人よ。友達20人くらいの団体で来てるの。でも皆それぞれパートナーのことばかり気にしてて、全然面白くないのよ」

 

 クランの燃え跡を見つめながら、楽しくないと語る彼女。ほとんどの時間火をぼんやりと眺めていて、時折ポツリポツリと口を開く以外は静かだった。

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