そうだ、乱交ドームに行こう
SMブースは失敗に終わったが、懲りずに夜もNを誘ってみた。
この夜、ぼくはピンクと青の電飾を手に入れた。夜のバーン会場は真っ暗になるので、車や自転車に轢かれないように光るものを身につけるのが慣例になっている。
JOJO「Nもひとつ使いなよ! ピンクと青なんだけど、右と左どっちがいい?」
※この時点で電源オフのため、色は分からない
N「えー、どうしよう…」
JOJO「ピンクが出たらフェラしてね! 青が出たらクンニしてあげるから!」
N「……。じゃあこっち!」(ツッコミなし)
JOJO「青か。しょうがないな…じゃあクンニね?」
N「あなた頭おかしいんじゃないの?」
こんな調子でふざけながら酒を飲み、ふたりとも酔っ払ってきたところで乱交ドームの話を持ちかけた。乱交ドームは、ぼくにとってもはやバーン名物といってもいい存在。絶対に潜入したい場所だ。
ダメ元だったが、なんとNも興味があると言う。
N「なにそれ面白そうね! 見てみたい!」
オォっ! 言ってみるもんだっ!
N「あなたとは絶対しないけどね」
えぇぇぇ…。
まぁ、入ってさえしまえばなんとかなるだろう。
調べておいたドームに向かうと、すぐに発見した。だがしかし、まさかの閉店中。ドームの入り口前にある張り紙をみる限り、間違いなく乱交ドームだろう。
JOJO「だめだ。もう我慢の限界。今からしよう?」
N「いやよ。少なくともバーン中は絶対やらないわ」
ん? 少なくとも? ということは…。
この後もなんとかセックスしようとあの手この手で誘ってみたけどやっぱりダメで、諦めて夜の砂漠をひとりでさまよった。