11時30分の公演開始までの時間に、受付の方に話を伺った。
「閉館が決まったのは半年ほど前。理由は「時代の流れ」だよ。『DX歌舞伎町』の特徴は、素人大会やSM大会、それにホモショーやレズショーもやったことがあり、色々なことをやってみせる「見世物小屋」みたいなところだね」
「お客さんは常連客が多いよ。最近は女性が増えている。今日のラスト公演は特別に多いね」
劇場内で観客に聞いたところによると、一昨日や昨日は今日の3分の2ほどだったとか。
「ストリップの魅力はそのライブ感にあるね。女のコの裸が見れるが、観客は単純にエロさだけを求めてやってきてるのではない。ストリップはただのエロでなはく、文化だから。ぜひ観劇に来てください」
「若い人も絶対に来てほしい。一度観に来れば、感じるものがあるはず。2回、3回につながるはずだから」
「踊り子さんに光があたっているステージの美しさを知ってほしい」
「最近は外国人客も来るよ。中国、韓国、インド、イタリア、メキシコ、それにシンガポールも。お客の国際化が進んでいるね。外国人に日本のストリップのことが伝わっているんだ。他の国にはないことを知っている」
「ストリップは風営法ができてからダメになった。平成の後半からつらくなったね」
6月21日~6月30日は、「DX歌舞伎町閉館公演」として9人もの踊り子が出演(通常は5~6人)。9香盤、1日3回公演で入替なし。入場料金は一般8千円、12時までの早朝割引で6千円。19時30分からの夜間割引で6千円。要学生証の学生割引で6千円、要年齢証明書の60歳以上のシルバー割引で6千円となる。
ラスト公演となった6月30日は、2回目の公演終了後に閉館式が予定されていた。
出演する踊り子は、香盤順に、
1、御幸奈々
2、チナツ
3、葉月凛
4、美咲遥
5、MIKA
6、友坂麗
7、武藤つぐみ
8、小宮山せりな
9、真白希実
となった。
2番目の「チナツ」はこの特別興行の中の6/26~6/30の限定復帰となる。12年前に引退、4年前に一度限定復帰して以来とか。「出たい人もいっぱいいるのに、引退している私が出ていいのかなと、今回出演するかどうか悩んだけど、しないと後悔すると思いました」と本人談。チナツさんは現在、振り付け師として活動している。