その中で人気があったのが、草加の本番エステだ。在籍する女のコは美女ばかり。接客はドレス姿、名鑑写真は頭にティアラを乗せ、まるで高級ソープのようだった。
ただひとつ残念だったのは、筆者が大好きな指入れがNGだったこと。美女の生のヒダヒダを指の腹でダイレクトに感じたかったのだが、それはついに叶わなかった。
ある時、なぜ指入れNGなのかスタッフに聞いたことがある。すると、
「チ●ポを入れる大切な部分なので」
そう説明され、納得したのだった(笑)。
2004年には3か所ともほぼ同時期に摘発を受けることになるのだが、最後まで西川口流の店が残っていたのは熊谷だった。
駅から遠い弥生町の方で、筆者が最後に入ったのは2007年の12月。その頃、西川口は摘発と風営法改正によって2000人以上の夜間人口が消滅(1店舗従業員10人x200店舗+客)し、街の活気も経済もどん底だった。
当時、取材した埼玉県警の担当者は摘発について、
「引っ越してきたら、家の周りが風俗店だらけだったらイヤでしょ?」
そう話していたが、リサーチもしないで引っ越してきて文句を言う方も悪いと思うのだが…。
西川口は、その後しばらく白看板の空きテナントが目立つことになったが、それを埋めたのは主に中国エステだった。そのせいなのか、街には中華料理屋が増え、まるで小中華街のようになりつつある。引っ越し先が中華街であれば、住民からの苦情はこないと行政は感じているということだろう。