「俺がいるのに新しい男を作ったの?」
「それは…ごめんなさい…でも…」
「俺たちのことは終わりにしようか?」
「え!? いや、いやです。このままがいいです。お願いします」
その後も冷たい言葉でナオミをイジめる。彼女が泣き出しそうになったところで、「わかったよ」と、これからも付き合うことを約束した。
「でも…、俺のことを裏切ったんだから罰は受けてもらうよ」
そう言うとナオミは弱々しくうなずいた。これで俺が夢見ていたプレイをナオミにしてもらう準備が整った。
さっそくナオミとハプニングバーへ。店に入ると、中には4人の男がバスローブ姿でカウンターに座っていた。
俺たちの入店に気づいた4人が、ナオミに視線を送る。するとナオミは、「なんか怖い…」と独り言のようにつぶやいた。
ナオミと一緒にシャワーを浴び、バスローブに着替える。カウンターのある部屋に戻って、とりあえず飲み物を頼んだ。しばらくすると、ひとりの男性が話しかけてきた。
「この店、初めてですか?」
俺が「はい」と答えると、彼は店のシステムなどを気さくに教えてくれた。
風俗業界でよく耳にする、店長やスタッフによる女の子の“えこひいき”話。 風俗におけるえこひいきとは、可愛いコや実力のあるコを差し置いて、自分のお気に入りやカラダの関係を持っている女のコに優先して仕事をつけるという行為だ。