筆者の記憶では、黄金町の摘発の後、たんぼにも摘発が入り、それと前後して起きた火災がとどめになったと覚えていたが、取材の記録を見ると、03年12月にはすでにたんぼは真っ暗になっていて、翌年の春には一部店舗が破壊され、事実上、たんぼは壊滅状態だった。
しかし、たんぼはここから一度復活している。2005年1月に取材したときには、ちょんの間としてではなく、妖しい飲み屋として営業していたのだ。
中国人美女ひとりの小さな店が数軒並んでいたので飲みながら様子をうかがったが、結局そのまま飲んで帰ることになるのだった。その店すらも結局追い出され、同年、たんぼの歴史に終止符が打たれた。
2005年、黄金町が壊滅し、たんぼも終焉を迎え、関東に残ったちょんの間は川崎一箇所になっていたのだった。
(写真・文=松本雷太)
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