色気のある女のコは、独特の雰囲気に仕草、それに服装と、すべてが男の興奮を掻き立てる。
私が店長を務めていたお店には、そういうタイプの女のコが多く在籍していた。
ということで今回は、私の印象に残っている、いわゆる「イイ女」を講習した時の話だ。
元レースクイーンが面接にやってきた!
蒸し暑い日が増え始める6月上旬。この日、業界未経験の女のコが面接に来ることになっていた。
ここのところ経験者の入店が続き、“講習”ができないことで私の性欲は溜まる一方だった。
今日のコは講習できるかなぁ…。
なんて考えていると、扉をノックする音が聞こえた。
「失礼します」
「あっ、どうぞ。おかけください」
入ってきたのは、見るからに色気のあるスタイル抜群の女のコ。
涼しげな目元に薄い唇。暗めの茶髪には軽くパーマがかかり、ボディラインがはっきりわかるワンピース姿だった。
「今日はよろしくね。えっとお名前は…」
「リエコです。こちらこそ、よろしくお願いします」
「礼儀正しくていいね。すごく綺麗だし、ウチで働けば人気出ると思うよ」
「えっ、本当ですか? ありがとうございます」
「すごくスタイルいいけど、何かやってたの?」
「あっ…えっと、レースクイーンでした」
「えっ!? レースクイーンって、すごいね!」
風俗業界に足を踏み入れる女性は、銀行員だったりモデルの卵だったり、さまざまな職業経験者がいる。そんな中にあって、元レースクイーンなんて
売れないはずがない強い肩書きだ!