――そもそも、何でそういうことに興味をもったんですか?
はる:最初から興味があったわけじゃないんですけど、風俗で働いているうちにそんなに変な業界ではないっていうことに気づいて。太古の昔から続いていて、これから先もなくならない仕事だと思っているので。だったら、安全に働ける環境を作った方がいいんじゃないのという思いです。
私自身、効率の悪いことがすごく嫌いで、差別や偏見って、めちゃくちゃ効率の悪いことじゃないですか。どうでもいい考えを持ち込んで、なんかよく分からない理念のもとに、やらなくてもいい仕事をし、やるべき仕事をしないという(笑)。その気持ち悪さが嫌だっていう、すごい漠然とした思いからです(笑)。
――いろんなことに問題意識を持たないと、そういう疑問も持たないですよね。
はる:自分の仕事を肯定したいという思いもあると思うんですよ(笑)。
――それは誰しもが必ず持っていることだと思いますよ。お仕事をしていて、やり甲斐ってどういう時に感じますか?
はる:接客業全般の話になっちゃうんですけど、「今日来て良かった。こんな接客受けたのは初めて」みたいに、お客さんが本気で喜んでくれてるなって感じた時がすごく嬉しいです。いつも、「大丈夫かな」って思いながら接客してますけど(笑)。
――でも、そう言ってくれるお客さんがいるということは、役に立っているという確信はありますよね?
はる:そうですね。全員を満足させることはできていないかもしれないけど、喜んでくれている人がいるとは思っています。
――今、イベントとかも含めていろいろなお仕事されていますけど、将来的にはどういう方向に進んでいこうと?
はる:風俗に関して、女のコがもっと安全に働けるような環境にしたいっていうのと、性全般のことで言うと、それぞれが自分の性と向き合えたらいいなあという思いがあります。そのためには、正しい性の知識をつけましょうねと。
――そのために、いろいろなイベントを開いているわけですね。
はる:いろいろ模索中ではあります。