「いやー、昔から男好き&ヤり好きで…。よく逆ナンとかもしてたんです(笑)」
「あー、なるほどね。じゃあ、性欲は強いんだ?」
「めちゃめちゃありますね! 毎日してても飽きないです」
「そりゃすごい(笑)。その気概があれば大丈夫そうだね」
「じゃあ、合格ですか?」
「うん、採用です。よろしくね」
目の前で小さくガッツポーズするアンリ。
行動のひとつひとつが可愛い。
彼女のノリがいい性格を見て、私はいつものように交渉に出た。
「ところでアンリちゃん、ウチは新人全員が講習を受けてもらうことになってるんだけど、これから時間大丈夫かな?」
「講習って接客のですか?」
「うん。ウチはお客様への接客に力を入れているからね。女のコのプレイをしっかり把握しておきたいんだ」
慣れたもので、それらしい言葉がペラペラと出てくる。
「それって、店長さんがしてくれるんですか?」
「そうだね。講習の相手は俺が務めるよ」
「なら全然大丈夫です! あたしもこのエロいプロフィールアンケートでムラムラしてきてたので(笑)」
面接でムラムラするってどんなヤツだよ(笑)。
とりあえず、拒絶されなかったことに安心しながら、いつも講習で使うラブホテルに向かうことになった。
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