「奥ッ…奥にキてるよぉ! あっ、気持ちいいっ! あぁ、ああんっ!」
ペニスの快楽に堕ちた彼女の声は、もはやただの淫獣だった。
そのまま寝バックの体勢で腰を打ちつけ、耳元で囁くように話しかける。
「もう、イキそうだよ…中で出すよ? いいね?」
「あっ、あぅっ! うんっ、ちょうだい、中にいっぱいっ! あぁっ!」
一気に腰の動きを速めて、絶頂。
ドクドクと彼女の中で脈打ちながら、精液が膣内に流れ込んでいくのが分かった。
「ハァ、ハァ…ユカリちゃん、最高…」
「ん…えへへ。私もめちゃくちゃ気持ち良かった…。またしようね」
カラダを起こし、チュッと唇に触れるだけのキス。
この日から、ユカリとのセフレ関係は始まったのだ。
※ ※ ※
「小鉄君、おつかれぇー!」
「おっ、ユカリちゃん。お疲れ様」
仕事を終えたユカリが事務所に顔を出す。
「おう、気をつけて帰れよ」
「はぁーい、じゃあまたねー!」
店長が早く帰るように促すと、ユカリはそれに素直に従った。
「なんだ、えらく今日は素直だったな」
「そうですね(笑)」
携帯に目をやると、ユカリからの一件のメッセージ。
「今日もお家で待ってるね」
私はその内容に頬をゆるませ、いそいそと仕事に取り掛かるのだった。
(文=小鉄)
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