「すいません、店長」
「まぁ、アイツはワガママだし、扱いにくいわな。でも少しは厳しく接しないと、調子に乗っちまうぞ」
「わかりました。気をつけます」
厳しく、か。まぁ、ベットでは完全にこっちがキツめなプレイで主導権握って楽しませてもらってるんだけど(笑)。
実はユカリとは、この時すでに肉体関係があった。
きっかけは、彼女の管理担当になった時に親睦を深めるために行った居酒屋だ。
彼女は普段からよく酒を飲み、泥酔するまでガンガン飲むのが流儀とのことだった。その日も何杯ものビールやサワーを注文し、入店から2時間が経つ頃には完全にできあがっていた。
千鳥足のユカリの肩を支えながらタクシーに乗り込み、マンションの前まで送り届けた。降りる間際、ユカリは私の袖口をひっぱって
「もうちょっとだけ…一緒にいてよぉ…」
と、普段のおちゃらけた感じからは想像もつかない声で引きとめた。
据え膳食わぬは男の恥…。
私は一緒にタクシーを降り、彼女の部屋に上がり込んだ。
※ ※ ※
「ん…んちゅ…」
部屋に入るなり、ユカリは唇を重ね舌を絡ませてきた。
アルコールで性欲を掻き立てられていた私は、積極的な行動に躊躇することなく彼女をベットに押し倒した。
首から胸元までツーと舌を這わせると、ユカリはビクンビクンとカラダを震わせ、甘くて小さな喘ぎ声が耳に届いた。
彼女の今にもとろけそうな目から、直感的に性癖を読みとる。
「ユカリちゃん、結構なドMでしょ」
「うえっ? そ、それは、その…なんで?」
「なんとなく雰囲気で分かるんだよね。イジメて欲しそうな表情というか」
「あ…あぅ…。そ、そんなことないもん…」
「本当かな?」