前回、ソープ街の吉原にあったちょんの間旅館のこと(※)を書きましたが、同じようなちょんの間旅館や一発屋旅館は全国にあり、今でも残って営業しているところもあります。
※前回の記事は↓↓↓
最近は、若い女性の間で遊郭がブームになっているようです。中でももっとも人気が高いのが、東京の「吉原」。言わずもがな日本一のソープ街です。とはいえ、知らない人もいるかもしれないので軽く説明すると、吉原のソープ街は、昔は遊郭でありました。
筆者は北は青森から、南は沖縄まで十数か所のちょんの間旅館で遊んできましたが、正直、女のコはデリヘルの方がぜんぜん可愛い。でも、「一発屋」とか「ちょんの間」というノスタルジー溢れる言葉の響きと風情や情緒、そして怖いもの見たさという興味深さはこっちの方が完全に上であります(笑)。
吉原の旅館は、さすがに都内だけあって女のコのレベルはまずまず。でも、逆に最悪だったのはどこだったかと、思い出そうとした瞬間、記憶の底から飛び出してきたのが、高知の旅館でした。
高知にはちょんの間街が二箇所あり、いずれも旅館形式となっております。
ひとつが、高知市の中心から路面電車で十数分のところにある玉水町という町。用水路沿いの細い路地に、今でも旅館が数軒並んでいて、かつての公娼街でした。
中には古くて大きな銭湯のように立派な切妻屋根を持つ旅館があり、昭和以前の街の賑わいを偲ぶことができます。
最後に玉水町に行ったのは10年ほど前ですが、店番なのか、ただいるだけなのか、旅館の玄関にバアちゃんが座り、路地を歩く筆者の顔をまじまじと眺めていたのでした。