【元デリヘル店長の回想録】田舎から出てきた素朴な感じの女のコが、あっという間に人気嬢に


「す、すごいですね! これがラブホテル…」


 きょろきょろと辺りを見回しながら、終始ソワソワした様子のまみ。


「めちゃめちゃソワソワしてるね(笑)」

「あっ、いやっ、すみません…。ラブホテルって初めて来たから…」

やっぱりそうだったのか。


 私は彼女の緊張をほぐすために、いつもより柔らかい口調で講習を進めた。


「それじゃ、まずは入室してからの流れを覚えようね」

「はっ、はい!」

 まみはメモ帳を取り出して、仕事の内容をひとつずつメモしていった。

 仕事に取り組む姿勢は真面目で、分からないことや疑問点があればすぐに聞いてきた。

 風俗の仕事にここまで熱心になれる女のコは珍しく、貴重な存在だ。

 一通り流れを教え、いよいよ実技に入る。


「それじゃ、まみちゃん。服、脱いでいこうか」

「は…はい」


 恥ずかしさを隠すためか、まみは一気に服を脱ぎ捨てた。

 私も一緒に服を脱ぐ。


「は…恥ずかしいですね、やっぱり…」


 露わになる白い素肌。服の上からでは分からなかったが、胸は思ったより大きく、Eカップくらい。引き締まったくびれと小さめのヒップと、女性らしいボディラインだった。

 薄くて範囲の狭い陰毛を必死に手で隠そうとするまみ。その仕草はなんとも可愛く、
この反応を見るに、男性経験が一度だけというのは本当に思えた。


「まみちゃん、すごくスタイルいいんだね。綺麗だよ」

「えっ…あ、あ、ありがとうございます…」

 耳まで真っ赤にさせながら、まみはそう応えた。


なんだろう。数時間前まで“もっさり”した田舎のコだったのに、今はとても可愛く見える。

「まずは全身リップからだね」

「えっ? 全身リップ?」

「男の人のカラダを舐めてあげることだよ。男性が女性に愛撫する時みたいにね」

「な、なるほど…。やってみます」

 そう言うと、彼女は首筋からチロチロと舌を這わせ始めた。

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