指を這わせるように挿入を試みると、第一関節まですんなりと飲み込まれた。
そのまま二本目の指を入れ、愛液を掻き出すようにゆっくり指を動かすと、ユリエはさらに大きな声で喘いだ。
「ハァッ…あん! …気持ちいい…気持ちいいよぉ…」
そろそろいい頃合いだろう。避妊具をつけたことを確認し、正常位で彼女の中に侵入した。
「あっ…あぁ! んん…あぁ!」
ここまではスローペースで彼女を喜ばせる愛撫をしてきたが、コチラも我慢の限界だった。
正常位のまま激しく腰を振ると、ユリエは突かれる度に甘い声と表情で楽しませてくれた。
なるほど。多くの男が彼女とのセックスにハマるわけだ。
エロさと可愛らしさが混在し、独特な雰囲気を作りだす。
彼女の魅力に一方的に飲み込まれないよう、そのまま前に倒れ込み、ディープキスしながら腰を振る。
「ん…んんっ! ちゅ…チューされながら突かれるの好きぃ! もっとぉ!」
まさか向こうからせがんでくるとは…。
舌を絡ませたまま、腰を振るペースを上げた。
さらに気持ち良さそうに喘ぐユリエ。
「ああぅっ! あっ、あっ、あっ、あぁっ! も、ダメ…イッ…イッちゃう…あっあっ!」
これまでにないくらい激しく大きな声。ここで私にも限界が訪れる。
「俺も…もうっ、イ、イクよ!」
発射の瞬間、快感にペニスは跳ね、腰はブルッと震えた。
快感に浸りながら、私はそのままうなだれた。
「店長さん、めっちゃ激しい(笑)。イッちゃったじゃん!」
「あはは。お互い気持ちよくなれて、良かったよ」
こんなに可愛くてエロいコなら、入店してもすぐに人気が出るだろう。休みを返上してスカウトした甲斐があったな(やることがなかっただけだけど)、と満足感に浸りながらタバコに火をつけた。
(文=小鉄)
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