「ところで、ユメカちゃんはどうして風俗に?」
「実は、いま美容師として働いてるんですけど、お給料がかなり少なくて…」
「あー、それよく言うよね。美容師さんは3年目くらいまでは薄給だって」
「そうなんです。生活もかなりギリギリの状態なのでバイトしたいんですけど、深夜までお店でカットの練習とかしてることが多いので…」
話を聞く限り、どうやらかなり忙しい毎日を送っているみたいだ。
「風俗なら、自由に出勤できてお金が稼げるって募集で見たので」
「うん、そうだね。お仕事の内容については大体理解してるのかな?」
「は、はい。一応、募集のページから見ました。男性経験自体はそこそこあるので、大丈夫かなと」
これだけ可愛いコだ。男性が放っておかないのは理解できた。
「それなら大丈夫そうだね。それじゃあ、採用ということで」
「ありがとうございます! 頑張りますのでよろしくお願いします!」
仕事内容を説明しながら、私はいつものように講習の話を切り出した。
「ユメカちゃんは風俗のお仕事が初めてってことだから、講習を受けてもらおうと思うんだけど、これから時間は大丈夫?」
「は、はい! 講習…ですか?」
「お客さんとのプレイを、解説を交えながら俺と一緒にしてもらう感じだね。ぶっつけ本番で何もできない…なんて状態になるとお客さんにも迷惑になっちゃうからさ」
「確かにそうですね。はい、大丈夫です! お願いします」
よしよし、スムーズに講習までこぎつけたな。
私は心の中でガッツポーズを決め、面接をサクサク終わらせると、スグにユメカを連れてラブホテルに向かった。