表通りから裏路地まで探索を続けること小一時間。目ぼしい女子は見つからない。ここで素朴な疑問が浮かぶ。「もしや空振りってこともあるでは…？」と。それをミチル氏に確認すると、「まあ、そういう日もありますね」とあっさり言われてしまった。密着取材にきて、朝まで歩き続けるだけ…なんて可能性もあるのかもしれない。
そんな心配をよそに、とある馬肉専門店に目をつけたシモグチィが店の中を確認して戻ってくると、「イケそうです」と何とも頼もしい報告をしてくる。さっそく店に入り、ようやく1杯目のビールにありつけた。
シモグチィの言うとおり、自分らが通された席の隣にはすでにほろ酔い状態の女子がふたり。簡単に説明すると、8人用のテーブルが4人席ふたつに分けられており、一方に我々、隣に女子ふたりという状況だ。
まずは乾杯。それからお通しだという「赤まむしドリンク」をグイっと飲み干す。いかにも精力がつきそうな代物だ。
注文した料理が続々とくる中、男子校のようなトークで盛り上がる。すぐにでも女子に声をかけるのかと思いきや、とりあえず自分たちのエンジンを温めるようだ。
その後、シモグチィが超ナチュラルに女子に話しかける。このテクを表現するのはなかなか難しいが、何の気負いもなく話しかける彼は、やはりなかなかのテクニシャンと言えそうだ。
シモグチィの話術に見事にハマった女子は、すんなりと笑顔を向けてくる。「ここの飲み代おごりますよ」とは言ったものの、ここまでスムーズに相席できてしまうとは…恐るべし！
見事に釣り上げた女子ふたりは、新宿で働くキャバ嬢だとか。確かに、ピンクのミニスカワンピと黒ニットを着たふたりは、見た目も派手で夜の匂いをプンプン漂わせる。
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