――今まで事故はなかったですか?
ねね:今、こうやって営業できてるってことは、なかったということです。お店を挟んでると、アフターケアをしてあげられないのがイヤで独立したっていうのもありますね。
――店だと個人的な連絡が難しいですからね。逆に自分が危険な目に遭ったとかは?
ねね:それはまったくないですねー。逆に、お客さんが貧血で倒れたっていうのはあります。いつもは何本も浣腸してるお客さんが、イチジク浣腸一本しかしてないのにトイレから出てこなくて。見に行ったら倒れてるんですよ。「いやー、心配かけると申し訳ないと思ってさ」って言いながらワタワタしてて。
――アナル系のお客さんは多いんですか?
ねね:そうです。それで売るようになったので。
――具体的にはどんなことを?
ねね:基本、私は道具は使わないんですよ。道具は人間の代用品でしかないので。指で感じるところを開発する方法でやっていくんですけど。
――アナルって、よく腕が肘まで入ったとか聞きますけど、本当に入るんですか?
ねね:入りますよ。ここ(二の腕)まで入って、腕が足りなくてごめんねって言ったり、「心臓触ってください」って言われたこともあります。
――ヒェ~‼︎ で、でも、腸って曲がってるじゃないですか。
ねね:でも入るんですよ。最初にスポッて入って、こうやってこうやって、S字結腸って狭いところをグッて拡張していくと、グーって入って。すごいのだと、もう一人手がちっちゃい女のコと、腕が4本…。
――腕が4本入ったってこと⁉︎
ねね:そうそう、ダブル&ダブル…。頻繁に通ってくる人で、アドレナリンが出るんでしょうね、癖になっちゃってて、もう完全にイッちゃってました。
――ボクも違う意味でイッちゃいそうです(汗)。何歳くらいの人なんですか?
ねね:40歳くらいかな。エリート職ですよ。なんか妙に激しくなる人がいて調べたら、幸福のなんとかっていうホルモン? が出てるみたいですね。
――フー、なんか変な汗が…。話は戻りますけど、フリーになってよかったこと、悪かったことはありますか?
ねね:よかったのは、お客さんていうよりは、友達に近い感じでプレイできることですね。待ち合わせも、「だいたいこれくらいの時間になるから、先に入ってて」とか、「ちょうど安い部屋に空きあるから、先にここ入っちゃいますね」なんて。プライベート的な関係ができるのがフリーならではかな。あと、飲みに行ったりとかね。
――そんなことも。
ねね:普通の店は、飲食のデートコースは60分1万円で、プレイ代の半額なんですね。私は「一席」っていうアバウトな考え方にしてるんです。で、いつも長時間入ってくれるお客さんとか、誕生日の常連さんとかには、私がごちそうします。ひとりだと、そういう関係性が作れるので。
――店の在籍だとそういう個人的なことが…。
ねね:そうそう。お客さんのアフターケアをするのは当然なんですよ。私のことを気に入って通ってきてくれるけど、お金の都合とかで、来れるのは月に一回くらい。だから飲む時はキャバクラ行くって、それは寂しいでしょ。それなら私が心のフォローもしてあげたいって。それもフリーになる目的だったので。