――じゃあ、例えば初めて調教を受けに行く場合、何分コースがオススメなんですか?
ねね:160分ですね。そこからがロングコースという認識なんですけど、ただ、160分と120分を比べても、実際にセッションする内容は変わらないんですね。
160分以上のコースで入るお客さんは、ゆっくり過ごしたいっていう人がほとんどなんです。だから、お酒持って来たり、「(プレイ)しようと思ったけど、この次でいいや」とか。短い時間のお客さんほど、「これとこれとこれをやって、出して、最高に気持ちよくなりたいです!」って人が多いです。ただ私はその人を見て、必要がないと思えば120分じゃなくて80分にしちゃいます。
――プレイの途中で?
ねね:いえ、最初に。「○◯さん、120分でとったけど、80分で十分だからその方がお得なんじゃない?」って言ってあげるんです。
――ほほ~。ねねさんが得意とするプレイはどんなですか?
ねね:現在は、ほぼドライオーガズムですね。お客さんの希望も多いです。
――ドライオーガズムってよく聞きますけど、男性だけなんですか?
ねね:射精するのがウエットで、それに相対するのがドライです。乳首とか背中とかでもイッちゃいますよ。そういう点では、女性はドライオーガズムですね。
――男の潮吹きもやられるんですか?
ねね:潮吹きはあまりないです。
――具体的にドライオーガズムってどういうことをするんですか?
ねね:主に前立腺の刺激や乳首責めですね。
――乳首でイッちゃう…。何歳くらいのお客さんが多いんですか?
ねね:主として50代ですね。上は70代。そのあたりが一番元気です。
――ボクは50代なんですけど、この世代のお客さんは、具体的にはどんなことを望むんですか?
ねね:あまり何してほしいっていうのはないんですよ。一緒にいて、変態的なことやるとか、犬として扱うとか(笑)。
――イヌかぁ…。じゃあ、特に何して欲しいという要望もなく遊びに来て、ねねさんが思うような責めをしてっていう…?
ねね:そうです。筋金入りの奴隷になると、「僕が何をしてほしいっていうのはおこがましいです」って(笑)。
――わかってる奴隷ですね(笑)。
ねね:「女王様が好きなように使ってほしい」って。例えば、「これ、今度誰かにやるから練習台になりなさい」っていうようなのが、すごくうれしいらしいです。自分が「してほしい」ではなくて、私がやったことが気持ちいいと、すごくうれしいって…。
――言い方変ですけど、下から目線?
ねね:おもしろいくらいに。奴隷ですから(笑)。
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幼少期から女王様の資質を自覚していた彼女が、それを仕事にするまでの歴史と現在。しかしそれは、垣間見えた女王様のほんの1シーンでしかない。次回はフリーで女王様をやるワケと、過激すぎるSMプレイの実態だ!
〈取材・撮影=松本雷太〉