酒と女があれば客引きがいる、というのは全世界共通。丸井裏の広い路地にたむろする客引きのしつこさといったら、
「マサジ行ク?」のオバちゃんたちより数段手強い!
それこそ、アジアの歓楽街で鍛え抜かれたしつこさだ。取材の時も、バングラディシュ人の外人パブの客引きにしつこくつきまとわられ、歩いていた方向をクルッと逆に方向転換したが、相手も一緒に方向転換してついてきた。
迷惑防止条例ナンボノモンジャイ!
と言わんばかりの執念深さは、アタマにくるほどだった(苦笑)。
そして、今回の取材で新しく見つけたのが、「コスプレ見学クラブ」だった。見学クラブというと、どうしてもJKビジネスを想像してしまうが…。
さっそくスマホでググってみると、意外な事実がわかった。なんと、あの「万引き家族」のロケ地で、松岡茉優が嬢に扮した店舗だというではないか! てことは、怪しさ皆無はお墨付きということになりそうだが、果たしてお楽しみの方は…。
その路地から西側は若干暗い路地が伸びるが、そこに格安のマッサージ店がある。破格の安さだが、実はこの店、かつて連れ出しスナックだった中国エステなのだ。
この店には連れ出しスナック時代から多分4回は潜入しているが、ママは筆者の顔をまったく覚えてなかった(笑)。
今回も格安マッサージをお願いしたら、終了後にママが素敵な料金表を見せてくれた。そこには、「VIPコース 60分1万2600円」と書かれている。
「これ、ホテル?」
そう聞くと、
「ダイジョブヨ。部屋アルカラ」
そう教えてくれた。ママもシステムも変わってはいない。おそらく、日本で唯一の連○出○エステだろう。
飲み屋街路地から四ツ目通りを渡ると、その先に通称「三角公園」がある。春には八重桜がきれいに咲く公園だが、この付近、かつては夜桜のような立ちんぼたちの聖地でもあった。今も町並みはほとんど変わっていないが、立ちんぼは皆無だった。
当時、ポン引きオヤジからすごい熟女を寄越され、錦糸町のポン引きはトラウマとなった。向こうからは声こそかけてこないが、目を合わせると何か言いたげなオヤジや、アジア系の兄ちゃんたちは、今もたむろしている。