「ニコちゃんはなんで風俗に?」
「まだ小中学生の弟と妹が4人いるんですけど、お父さんが入院しちゃって…」
「その生活費と入院費を稼ぐために…って感じかな?」
「そうなんです! お母さんもパートには出てるんですが、やっぱり学費とかもあるので…えへへ」
笑顔で話してはいるものの、志望理由は真剣なものだ。
“なんとなくお金が欲しい”といった漠然とした理由よりも、彼女のように“生活のためにお金を稼がなければいけない”という明確な目的がある人間は、風俗で成功しやすい傾向にある。
もはやこの時点で採用は決まったようなものだった。
「なるほどね。事情は分かったよ。それじゃあ、この詳細アンケートに記入をお願いできるかな?」
「は、はい! わかりました!」
私が手渡したアンケートは、彼女をプロデュースするために必要なものだった。
好きな食べ物から好きな体位まで、あらゆる情報を聞き出して彼女の魅力を探る。
半分くらいを書き終えた頃、私の目に“それ”は飛び込んできた。
【こんなエッチなことができます:大量の潮吹き】
な、なんだってーーー!?
これは単なる偶然か、神のお導きか…。
まさに今日、興味津々でチェックしていた潮吹きが見られるチャンスが来るなんて!
私は記入を続ける彼女の手を止め、質問した。
「えっ! ニコちゃん潮吹きできるの!?」
「あはは。恥ずかしながら…。めっちゃ吹いちゃうんですよ(笑)」
「いやいや、それ、すごくいいウリになるよ」
「本当ですか? 元カレには濡らし過ぎて怒られてたんですけど…」
濡らし過ぎて怒られるほどの大量潮吹き…。
これを逃す手はない!
衝動に駆られるまま、質問を続ける。
「なるほどね。ところでニコちゃん、この後は講習になるんだけど時間は大丈夫?」
「えと…講習ってなんですか?」
「お客様の前の予行演習みたいなものだね。俺をお客様に見立てて、お仕事の流れを全部してもらうから」
「なるほど、大丈夫です!」
よしよし。なんとかスムーズに講習に誘えたぞ。
あとは上手く潮吹きしてもらえるように、こちらが責める雰囲気にもっていくだけだ。
ニコがアンケートを書き終えると、すぐにホテルに向かった。