最近、週末になるとよく飲みにいくのが旧赤線街にある小さな店で、周囲には往時を偲ばせるスナックや旅館が並んでいます。
筆者は赤線の時代には生まれていませんが、風俗ライターとして興味が深く、取材でも各地の旧赤線街を訪れています。
軍都として栄えた北海道・旭川の街にも、稲荷小路と呼ばれる赤線スナック街があり、数年前まで熟女と遊べるちょんの間街として、ご当地の熟女好きや筆者のような物好きに愛されていました。
筆者が初めて稲荷小路を訪れたのは、2002年の冬のこと。深く積もった雪を踏みしめながら路地に向かうと、凍えそうな夜にもかかわらず、路地の前には店のお姐さんたちが立ち、雪を踏み分けてやってくるカモを待ち構えているのでした。
街の雰囲気やお姐さんたちの佇まいから、どんな女のコがいるのか想像するのは難しくなく、誘う声を拒んでいると、店の中からママも顔を出して誘ってきます。
「若いコいるから」
ママにそう言われ、
「あっ、そうなの? それじゃあ」
と、あっけなく店内へ。この辺が男の性なのでしょう。