SMを通した男女の関係性の変化を描いた映画『ご主人様と呼ばせてください』ヒロイン・行平あい佳インタビュー! 「自分の持っているものを全て賭けるつもりで臨みました」


 壇蜜がセンセーショナルな主演デビューを果たした官能映画『私の奴隷になりなさい』(12)が、6年ぶりに新シリーズとなって帰ってきた。

 ピンク映画界で大活躍中の城定秀夫監督が2本続けて撮り上げた『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』(9月29日公開)、『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』(10月13日公開)がそれだ。

 壇蜜に代わって、第2章・第3章はそれぞれオーディションで抜擢された新人女優が体当たりの熱演を見せている。中でも第2章のヒロインである明乃を演じる行平あい佳(ゆきひら・あいか)は、早稲田大学卒業後に助監督を経験、そして母親はロマンポルノ界の伝説の女優ということでも話題を呼んでいる。劇中の明乃と同様に、清楚さと妖艶さの二面性を感じさせる行平あい佳に、オーディション&撮影の裏話、女優を目指すようになった経緯などじっくり聞いた。

『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』より (c) KADOKAWA 2018


――商業映画でメインキャストを演じるのは『ご主人様と呼ばせてください』が初めて。主人公・目黒(毎熊克哉)からSM調教を受ける明乃役には、オーディションで選ばれたんですね。

行平:はい。怖いもの知らずで、オーディションを受けました。事前に渡された台本を読んで、文学的な雰囲気の漂う素敵な物語だなと思い、どんな映画になるんだろうと楽しみだったんです。オーディションに受かったことを知らされ、大変なことになったぞと思いましたけど(笑)。壇蜜さんが主演された第1作はオーディションの前に観ました。私がヒロインを演じることで、『私の奴隷になりなさい』シリーズの名を汚すことになってはいけないなと、身の引き締まる思いでした。


『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』より (c) KADOKAWA 2018


――城定監督はピンク映画界の売れっ子監督。行平さんがオーディションに参加したのは最終日のいちばん最後だったそうです。行平さんが現われなかったら、クランクインを延期するつもりだったと城定監督から聞いています。

行平:私も後からそのお話を聞きました。運命的なものを感じてしまいました。城定監督はオーディション中はあまりしゃべらない方で、「怖い監督さんかな」と思っていたんです。でも、撮影が始めると「えっ、同じ人?」と思うくらいかっこよく感じました。スタッフさんにその場でカメラ割りを説明していくんですが、とにかく速いんです。痺れました。濡れ場では、まず城定監督がご自身で演じてみせてくれ、それがすごく巧い。撮影後半は城定監督が演じる姿を見るのが楽しみでした(笑)。城定監督をはじめ、スタッフはみなさんプロフェッショナルぞろいで、私もしっかりついていこうと思わせる素敵な撮影現場でしたね。

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