風俗嬢たちの愚痴

【お店に対する不満も】

 風俗嬢たちが話す愚痴や不満は、何も顧客に限ったことではない。

 自分が在籍する店舗に対して不満を漏らすこともよくある。


1.スタッフに対する不満

 デリヘルでは、インコール(女性が部屋に入室した連絡)やアウトコール(サービス終了を伝える電話)、ドライバーの配車などはフロントスタッフの役目だ。

 出勤の人数やお客さんの数が増えれば増えるほど、ミスも発生し易くなる。

 そうした仕事の失敗の積み重ねが、彼女たちのストレスとなり愚痴に変わる。


・時間が過ぎてもアウトコールが入らない
・迎えに来ているはずのドライバーがまだ到着していない
・お客さんから貰う金額の伝え間違い
・出勤日を間違えて登録してしまう

 こうした些細なミスが愚痴として話されている。

 偶然その場に居合わせたりして、なんとも肩身が狭くなったことを覚えている。


2.ドライバーに対する不満

 デリヘルで勤務する女性は、店舗のスタッフよりもドライバーと接する機会の方が多くなる。

 そのため、ドライバーの性格というのもデリヘル勤務で重要な要素になるのだ。

 ドライバーがキャストと仕事以外の会話をすることは、基本的に“良しとはされない”。

 “話しかけられたら相槌を打ってあげる程度の存在”でなければならないのだ。

 しかしドライバーの中には、「あわよくば風俗嬢と仲良くなりたい」「なんとか美味しい思いができないか」という思考回路で働く輩も少なくない。

 そんなドライバーは、積極的に女性に話しかけたり、セクハラまがいの発言をしたり、連絡先を交換しようとする。

 風俗嬢からすれば、車での移動中というのは休憩時間のようなもの。そんな時に無駄に話しかけられたりすれば、間違いなくストレスになる。

 また、車内が汚れていたり匂いが臭かったりするのも、不満やクレームの対象になりやすい。


「○○ってドライバーが話しかけてきてうざい」

「あのドライバーに今度遊ぼうって誘われた」

「車内が臭くて気分が悪くなる」

 といった不満はよく耳にした。

 ちなみに、そういった話が出た時は、ドライバーに厳重注意、もしくは罰金や解雇などの処罰が与えられることも珍しくない。

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