【SMルームにて】
「うわあ…すごいですね。この部屋」
私たちが入室したその部屋は、手足を拘束できるバンドやロープ、枕元にはバイブや電マといった大人の玩具が取り揃えられている、いわゆるSMルームだった。
なぜいつもとは違う部屋を選んだのかというと、ホテルに向かう道中にこんな会話があったからだ。
「ちなみに、くるみちゃんはエッチの時に男の人からなんて言われることが多いの?」
「エロいって言われるのが多いですね。あとドMとも(笑)」
「えっ、そうなの?」
「えへへ…はい。SMルームとかで手足が動かないように拘束されたりとか好きです」
そんな話を聞いたら、SMルームのあるホテルに行くしかなくなる。
ということで、急遽いつもと違うホテルで講習を行うことにした。
「くるみちゃんがドMって聞いたからね。ここなら君の良さがよく分かると思ってさ」
どう考えても自分が楽しみたいだけだったが、未経験である彼女に納得してもらうには十分だったようで、
「わかりました! 頑張ります!」
と目をキラキラさせながら意気込んだ。
「それじゃ、始めようか」
私はくるみをベットに寝かせ、唇を重ねた。
いつもなら講習らしく責め方やフェラの仕方などを教えてからこうした行為に移るのだが、通常とは違う部屋の雰囲気のせいか、私は冷静さを失い、興奮していた。
「んっ…。んむ…」
ぴちゃ、にちゃ、と下と舌が絡み合う音。
くるみは私が侵入させた舌に、フェラをするように吸いついた。
キスをしたままふたりで一枚ずつ服を脱ぎ、1分もしないうちにお互い裸になった。
肌と肌が触れ合う感触は、いつだって気持ちいいものだ。
露わになった彼女のバストにむしゃぶりつく。
「んっ…あぁっ」
艶やかな吐息と共に、小さくセクシーな声が漏れ始める。
優しく舐めまわす度に甘い声を出す彼女の反応に、ムクムクと下半身が反応していくのが分かった。
ここでドMと聞いていたことを思い出し、おもむろに乳首を甘噛みしてみると
「ひぁっ!! だめぇっ!」
体をよじらせて、今までで一番いい反応。
(やっぱりちょっと強めの方が好きみたいだな…)
彼女の乳首を甘噛みしながら、ゆっくりとアソコの部分に触れてみる。
まだ上半身しか愛撫していないにもかかわらず、そこはすでにしっとりと水気を帯びていた。
私は一旦愛撫を止め、枕元に並んでいた電マとバイブを手に取った。