さらに、足ツボや手の平のツボも刺激してくるまおりチャン。プロの施術を受けているような気分になり、身も心もトロトロに。
一通りマッサージが終わると、まおりチャンが上半身を密着させ、小声でささやいてきた。
「息をゆっくり吸ってください」
「う、うん」
「次は、ゆっくりと吐いてください」
「ふぅぅぅぅ」
次の瞬間、筆者の片方の肩を羽交い絞めするような感じで固め、反らしてくるまおりチャン。
な、なんじゃコリャぁぁぁぁぁ!!
肩甲骨が開いていき、ゴリゴリに硬くなっていた肩が、あっという間にほぐれていく。
「これって、ストレッチなの?」
「そうです。痛いですか?」
「とんでもない! ものすごく気持ちいいよ」
「フフフ、良かったです」
「マッサージだけじゃなく、ストレッチもするんだ?」
「はい。少しでも気持ち良くなっていただきたいので」
こういった店には公私を問わず何度も足を運んできたが、マッサージとストレッチを同時に受けたのは初めてだった。
これも、まおりチャンのサービス精神の表れだろう。相手を思いやることを重視していると言っていただけのことはある。