いま、東京のあの区、あの街、あの駅周辺には、どんな風俗があるのか、はたまたなくなってしまったのか…。それを探索するコーナー。今回は前回の池袋駅東口に続き、北口~西口を探索した。
立ちんぼ、風俗ビル、マンションヘルスの街
「池袋駅西口」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか? サンシャインシティは東口だし、新しい区役所も東口だ。おそらく、20年ほど前に人気だったテレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)を思い浮かべる人もいるだろう。その当時から池袋西口は、新宿・歌舞伎町に次ぐ日本第二位の風俗街なのだ。
当時、歌舞伎町同様、地下から最上階までびっしり風俗店が入った“風俗ビル”が立ち並び、店舗型ヘルスにマンションイメクラも大繁盛。フードルブームの火付け役となった池袋の伝説の風俗嬢「エンジェル」は、3カ月先まで予約が埋まっていると言われた。
さらに、ラブホ街には国際色豊かな立ちんぼが並び、夜な夜なヌキ客、飲み客で賑わっていたのだ。
そんな歴史を踏まえ、どんな新たな発見があるのか、まずは駅北口から歩いてみた。
池袋の端っこに究極の風俗街
北口出口から線路沿いの路地をまっすぐ歩くと、正面に高くそびえるタワーが見えてくる。これぞ、自慢の池袋タワー…ではなく、どうやら豊島清掃工場の煙突らしい。
その左側、陸橋の信号手前に、シンプルだがソープランドの看板があるのがわかるだろうか。角にあるソープは有名だが、こちら側に並ぶ2軒は今までまったく気付かなかった。
この小さな一角にソープランドやヘルスがあるのは知っていたが、数えてみると、向かい側の店舗型ヘルスを入れて6軒もの風俗店が並んでいることになる。歩き出して早々、すごいことに気づいてしまった。
すぐ近くにはドン・キホーテもでき、こちら方面にも客足が伸びれば、筆者のように改めて気づく男性も少なくないに違いない。
そして、陸橋左側の側道から細い路地に入ると、そこから始まるのが北口のラブホ街だ。この一帯には40数軒のラブホが並び、カップルやデリヘル客の憩いの場(?)となっている。
筆者が池袋東口で働いていた頃、デリヘルで利用していたのは、入ってすぐのところにある格安の某ホテル。競合店が多い地域だけに、建物が古くても清潔さは担保されていて、嫌がる女のコはひとりもいなかった。
そして、迷路のようなラブホ街から「池袋の森」をかすめて「平和通り商店街」へ。この商店街やその西側一帯にもビジネスホテルやラブホテルが点在しているのだが、ここはかつて池袋の立ちんぼストリートだった。
『池袋ウエスト~』当時、北口のラブホ街には日本人のおばちゃんが立ち、平和通りの西側一帯には、アジアや東欧、南米系のオネーチャンたちがたむろしていた。
夜な夜な道行く男性を、脱色したブロンドヘアーと、寄せて上げてあふれんばかりのオッパイの谷間で誘惑していたのだ。
中にはすごい美女がいたりして、「今日は見るだけ」だったはずの筆者の股間も、魔女の魔力に吸い寄せられてしまうこともあった(笑)。