やがてボーイさんが寄ってきて、ささやくように、「お待たせいたしました松本様。ご準備が整いました」と、案内してくれます。あまりに静かに言われて、小心者はよけい緊張してしまうことに(笑)。
廊下に出ると、階段の前に立っていたのは、白いドレス姿のモデル・森星(もり・ひかり)似の目鼻立ちの整ったすごい美人! HPの写真よりめっちゃきれい!
「Sでございます。本日はご指名ありがとうございます」
モデルのように立ち、丁寧にお辞儀をする彼女に、緊張気味に挨拶を返しつつも、心の中では、
やったぜ! ホントにこんな美人と一発できるんだ‼︎
と大興奮。階段を上がって金ピカの個室に案内されると、さらに興奮は増してくるのでした。
個室の中は、都内のソープでは考えられないほどの広さ。そして、待合室より鏡だらけ。たぶん、
寝ても立ってもあらゆる角度から女のコの裸が見える
ということでしょうけど、筆者にとっては…。
「うちのお店はよくいらっしゃるんですか?」
筆者のジャケットをハンガーにかけ、Sちゃんはベッドに腰掛けた筆者の前に正座し、そう聞いてきます。これはきっと、
太客かどうかを探るためのジャブ
ってわけですな。
んなわきゃないじゃないですか。一生に一度の大盤振る舞いですわ!
と思ったが、
「いや、初めてだよ。この店は美女とサービスがウリって聞いたんで。それにスタッフさんに聞いたら、Sちゃんはサービス抜群だっていうから(笑)」
たどたどしくそう答えると、
「あら、大変だ。どうしよう」
Sちゃんはニッコリ笑うのでした。