彼女の見た目は、声優の大橋彩香ちゃんのような、アイドル系の女の子だった。彼女ともLINEを交換し、電話で2回ほど通話していたので、チャンスがあるのではないかと少し期待していた。
ドリアが好きだという話をしていたので、おいしい店を探して一緒に食べに行くことにした。彼女は穏やかな性格で、一緒にいて心地よく感じた。
当日は朝から少し雲行きが怪しかったが、店を出ると雨が降っていた。私は傘を持っていたが、彼女が「私の傘、ふたり入れる大きさだから一緒に入ろ」と言ってきたので、入れてもらうことにした。
この日はそのまま帰る予定だったが、彼女が「お酒飲みたくなってきちゃった」と言うので、半個室タイプのバーに入ることに。この時から、“このまま流れでお持ち帰りできるのでは”と思い始めた。
最初はテーブル席に向かい合わせで座っていたが、しばらくお酒を飲んでいると、彼女が「ねぇ、隣に来て…」と言ってきた。
私が隣に移ると、彼女はピタッと私にくっついてきた。そのまま彼女を抱きしめ、しばらく無言のまま時間が過ぎた。何も話さなかったが、気まずくもならなかった。
雰囲気が盛り上がったところで、場所を変えようと提案してみた。彼女も言葉の意味が分かったようで、すんなりOK。こうして、ホテルで熱い夜を過ごすことになった。
一緒にいてここまで落ち着く相手に出会ったのは初めてだった。翌日、ホテルで一緒にお風呂に入っている時に、ずっと一緒にいてほしいことを伝えた。彼女の返事は、シンプルに「ありがとう」だった。
こうして彼女はできたが、まだほかの女の子との予定が残っていた。彼女に申し訳ないと思いつつ、後日、ほかの女のコと遊びに出かけることにした。