軽く会話した後に「車で夜景を見にいかない?」と提案してみる。すると、女のコに値踏みされるように「どうしようかな~」とじっくり見られた。
こうしたナンパでは、別の場所へ移動するのが最初の難関だ。ここでパスされることも多い。ただ、ここをクリアできれば、最後までいける可能性がグンと高まるというものだ。
女のコたちは少し迷っていたが、完全にダメというわけではなさそう。そこで、「行こうよ!」と俺たちが強引に立ち上がると、彼女たちはためらいながらもついてきた。
「よっしゃ!」と心の中で叫ぶ。しかし、油断してはならないと思い、駐車場まで会話を途切れさせないようにした。
車に乗ってからも会話は続ける。少しでもつまらないと思われたら終わりだ。
女「よくナンパとかするの?」
俺「いや、実は今日が初めてやねん」
女「それ絶対ウソ!」
そんなお決まりの会話を続けながら車を走らせた。(俺と悪友はそれぞれ車できていたので、自然とカップルのようなカタチになっていた)
辿り着いた夜景スポットには、カップルがたくさんいた。女のコのひとりが、「キレイ!」と目を輝かせる。俺は、「ホンマにキレイやな」と彼女の手を握った。
俺の悪友も女のコと手をつないでいる。それから1時間ほど夜景を見ながら会話をし、それぞれの車で家まで送ることになった。