どんどん入っていく現地人に紛れて強引に入ろうとするも、身体をはってブロックされてしまう。
セキュリティ「それならディスカウントしてやるよ。2人いるからひとり30リラ(約1200円)でいいぞ」
訳のわからない理屈…。やっぱりただのぼったくりだ。
この赤線地帯は公営のはず。公共の場所でこんなことがまかり通ってしまうことから、トルコという国のレベルがうかがえる。正直、もっと発展した国だと思っていた。
JOJO「いや。無料なの知ってるから。入れてよ。お願い! Japan Turkey best friend!」(訳:日本とトルコって最高の友達じゃん!)
海外で客引きがよく使ってくる安いフレーズをそのまま使ってみた。
ノリが良い相手だと笑顔の懐柔作戦でなんとかなることは多い。
が、ここではまったく効果なし。
あっさり「ノー」と言われてしまった。
セキュリティ「入るの? 入らないの? もうそろそろ閉まるよ」
ぼくも知人も不当な賄賂を払うことに抵抗があり入ることを渋っていると、セキュリティの男がそう声をかけてきた。
JOJO「明日は何時から開いてるの?」
担当が交代すれば対応が変わるのはよくある話。別のセキュリティなら無料で入れてくれるかもしれない。
セキュリティ「明日は休みだ」
JOJO「……」(心の声:そんなわけねーだろっ! アホ!)
こういう輩と話していると、どっと疲れる。
交渉する気が失せたぼくたちは、その場を立ち去った。