それから彼女のことが気になり、そのボランティアが終わった後、先輩に「あの女のコ、なんなんですか?」と聞いた。すると先輩は、「まあ、いろいろウワサがあるんだよ」と言いながら、「ヒミツだぞ」と話し始めた。
彼によると、彼女はいろんなところでボランティア活動をしていて、けっこう有名らしい。明るくて元気で、評判がすこぶる良いという。
それだけならなんてことないのだが、そんなことでウワサになるはずはなかった。ボランティア精神旺盛な彼女は、人の役に立ちたい気持ちが強すぎて、誰とでもヤるらしいのだ。
実際、先輩の知り合いが何人も彼女と関係を持ったとか。しかも、ウソかホントか、ボランティアで訪れた老人ホームで入居者の男性を相手にしたこともあるそうだ。
にわかには信じられなかったが、「もし超絶ビッチなら…」と思うと僕はめちゃくちゃ興奮した。
その話を聞いてから数週間後。僕があるボランティア活動に参加すると、そこには彼女の姿があった。
彼女のことが気になり、その日はずっと上の空。とはいえ、直接話す勇気もなく、悶々としたままボンラティア活動を終えた。
その帰り道。駅で彼女とばったり遭遇する。「今しかない!」と思った僕は、すぐに彼女に駆け寄って声をかけたのだが…。