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筆者が出会える系サイトで遊び始めてすでに10数年経つが、数多くのハズレを引きながらも、稀に遭遇するアタリを期待してずっと遊び続けている。
実は、この出会える系サイト遊びを機に、筆者には劇的な変化が起こっている。
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以前は、常にイライラし些細なことでもすぐに腹を立ててしまう短気な性格だったが、滅多なことでは心が揺らがなくなってしまったのだ。
どれだけ不幸な目にあっても、どれだけ理不尽な目にあっても、生きてさえいればいつかは僥倖に巡り合える。人生もそれと同じで、たくさん悲しい思いをした人間こそ幸せになれるのではなかろうか。
そんなワケで、エッチをする度に悟りの境地に近づいているような気がする今日この頃なのだった。
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どなたかお相手お願いします(ハート)
ちょっとムラムラしていて、楽しい出会いがしたいです。
今日はとにかく濃厚なエッチがしたい気分なんです。
いま新宿にいるので、お誘いいただけますか?
見た目に自信がないので、容姿にこだわる方はゴメンなさい。
とにかく楽しくエッチしたいだけなんです(汗)
12月2*日19時01分
受付メール数:0/5
♀ムツミ
33歳
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この書き込みは、筆者愛用の出会える系サイトのひとつ【イククル】で発見したものだ。
随分と挑発的な内容ではないか。こんな書き込みを目にしたら、素通りすることなんてできない。
ということで、鼻の下を伸ばしながらムツミちゃんにアタックを開始した。
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こんばんは、ムツミさん。
都内の会社員、ショーイチ・36歳です。
サイトで偶然ムツミさんの書き込みを拝見しました。
今日は仕事が休みなので、今すぐの待ち合わせでも数時間後の待ち合わせでもOKです。
私も楽しいエッチが大好きなので、
ムツミさんと楽しい時間を過ごしたいです!
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こんなファーストメールを送信したところ、ものの数分で彼女から返信が届いた。そこから数通のメールのやりとりを経て、無事に約束が成立した。
待ち合わせ場所は、新宿アルタから徒歩十数秒の所にある大型靴屋の前。そこで待っていると、時間通りにムツミちゃんらしき女性が現れた。
ぐぬぬッ
遠目で彼女を発見した途端、苦虫を噛み潰したような顔になってしまう筆者。内なる声が“今すぐこの場から逃げ出せ”と警告を発してきた。
ムツミちゃんは、とにかく奇抜な髪型だった。強烈なアシンメトリーで、右側頭部は地肌が見えそうなくらいに刈り上げていて、左側は肩に届く長さ。
以前タレントの兵藤ゆきがしていたような髪型で、彼女が近づいてくるにつれ、顔の造作も似ていることが分かった。
街行く人たちも、チラチラと物珍しげに彼女に視線を送っていた。
こ、これは久々の顔パス案件だろう…。
生唾をゴクリと飲み込み、ゴメンナサイする準備を整えた。だがここで、彼女の募集文にあった“濃厚なエッチがしたい気分なんです”というフレーズを思い出してしまった。
濃厚なエッチさえできれば、それで上等だよな。どうせ一回こっきりなんだから、こういうゲテモノ相手でも試してみる価値はあるはずだよな。
筆者の悪い癖である。前向き思考にもほどがあるというものだ。
覚悟を決めて何食わぬ顔で彼女に近づき、声をかけた。
「こんばんは、ムツミちゃんだよね」
「あっ、はい」
「さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「は、はい。こちらこそ」
なんとも手ごたえのない反応だった。せっかくこちらが意を決して話かけたというのに…。
だが、この程度で腹を立てたりしない。“濃厚なエッチ”のためなら、泥水をガブ飲みすることも厭わないのだ。
「さっそくだけど、ホテルに向かうってことでいいかな?」
「は、はい」
こうして、ラブホ街に向かって歩き始めることに。
筆者が選んだホテルは、昭和臭が漂う激安のラブホだった。フロントで料金を支払い、無事部屋に入室。
いつもならここで、安心してもらうために優しさアピールをしたり、気分良くなってもらうために褒めちぎったりするところだ。しかし、ムツミちゃんの反応のなさに心が折れてしまい、筆者は道化を演じることを放棄していた。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで」
そう声をかけ、窓を少しだけ開けてタバコに火を点ける。2本目のタバコを吸い終わったところで、ムツミちゃんがシャワールームから出てきた。
バスタオルを巻いていた彼女のカラダを横目で盗み見る。
おっ、なかなか美味しそうじゃね?
中肉中背でオッパイもさほど大きそうではなかったが、肌の色は真っ白でシミひとつなく、なんとも男心をそそるカラダだった。
出会える系サイト遊びで多くの悲しみや不幸を味わってきた筆者には、それがたとえ豆粒ほどの小さな幸せであっても、倍増して有難がるというスキルが備わっている。そのスキルのおかげで、ご機嫌モードに突入したのだった。
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入れ替わりでシャワーを浴びて室内に戻ると、ムツミちゃんはベッドに潜り込んで、顔だけをヒョコンと出している状態だった。
さっきまで彼女が巻いていたタオルは、テレビ台の脇に畳まれていた。ということは、全裸でベッドに入ったわけだ。
ウヒッ、こいつ待ちきれないでやんの!
もしかしたら、これまでの反応の薄さは、緊張からきていたのかもしれない。だったら、優しい愛撫で緊張を解きほぐしてあげるしかないだろう。
室内の照明を暗くし、彼女の脇に横たわると声をかけた。
「じゃ、俺の方から攻めていくね」
「は、はい」
「痛かったり、嫌なことがあったらスグに教えてね」
「は、はい」
軽めのキスからスタート。優しさアピールのため、あえて舌を使わず、唇だけで彼女の唇をついばんでいく。しかし、ムツミちゃんの唇は固く閉じられたままだった。
だったら仕方ない、と早々にキスを終え、オッパイ愛撫にとりかかることにした。
彼女のオッパイはCカップほどで、可もなく不可もなし。心を込めて舐めたり吸ったり揉んだりするも、依然ムツミちゃんの反応は見られず、ほぼ無音状態のまま。
“濃厚なエッチ”を望んでいるとは思えない、あまりのマグロっぷりだ。彼女からはエッチを楽しもうとする姿勢が一切感じられなかった。
しかし、筆者は焦らなかった。伝家の宝刀をまだ抜いていなかったからだ。そう、クンニだ!
オッパイ愛撫を途中で止め、クンニの体勢をとる。
ムツミちゃんのマンコは、毛は少なめでビラビラも控えめだった。暗かったので色味までは分からなかったが、なかなかの美マンに思えた。
ヨッシャ、俺様の本気クンニをお見舞いしてやるぜ!
気合いを入れ直し、クンニを始める。
ピクン!
舌先がクリトリスに触れた途端、ムツミちゃんの腰が反応した。
クックックック、なかなか正直な反応じゃねぇかっ!
気を良くした筆者は、さらにクンニを叩き込んでいくことにした。
まずは、クリトリスと尿道口を同時に舐めるという攻撃だ。舌でクリトリスを舐め、尖らせた下唇で尿道口を舐めるという筆者十八番の舐め方だ。
この時の筆者の顔は、さぞかし間抜けなツラになっていることだろう。だが、マンコに顔を密着させているので、相手の女性にそれを見られる心配はない。
筆者は男なので、これがどれだけ気持ちいいのか本当の意味で知ることはできないが、女性が“あれ? いま私、2枚の舌で舐められてる?”と勘違いしてしまうような舐め方を心掛けている。
「あっ、いっ、イィ!」
ついにムツミちゃんのクチからアヘ声が漏れ始めた。
こうなったら、もっと彼女をヨガらせてみたい! そう考えた筆者は、次の段階に進むことにした。
鼻先をクリに押し当て、上唇で尿道口を舐め、下唇で膣穴を舐めるという3か所同時攻撃だ。
すると、あっという間にムツミちゃんのマンコはズブ濡れに。少々塩分の強いマン汁だったが、クンニリストの筆者にとってはご褒美みたいなものである。
「い、いぃ! イっ、イィィ!」
さらに大きくなるムツミちゃんのアヘ声。
だが、まだエクスタシーには程遠いようだ。だったら、ギアをもう一段階上げるだけのことだ。
クリを舐めながら、そっと右手の中指を膣穴に挿入。数センチだけ挿入してから、入口をほぐす狙いで中指で円運動を開始。そして、頃合いを見計らって、人差し指を追加で入れる。
その間、彼女の反応を観察していたが、狙い通り痛みを与えずに済んだようだった。
内部がしっかり濡れていることを指先で感じとったので、人差し指を第二関節のところで90度に曲げる。中指はまっすぐ伸ばして最奥部を突き、曲げた人差し指でGスポットを刺激する。
もちろん、舌と唇でクリトリスと尿道口を舐めながらだ。同時に左手を伸ばし、乳首をコリコリとコネ回す。
この5箇所同時攻撃で、ムツミちゃんの反応が明らかに変わった。
「す、すごい! き、気持ちいいですぅ!!」
マン汁はさらに溢れ出て、ピチュクチュと卑猥な音が大きくなってきた。
爪が当たらないよう指の角度に注意しながら、手マンの速度を加速させる。
「あ、アッ、も、もう、イッちゃ、うぅぅぅぅ!」
ジョロロロ
ムツミちゃんは、控えめな潮をふきながら絶頂に達したようだった。
はぁ、なんたる達成感!
道具や薬に頼らず、己のカラダひとつで女性をエクスタシーに導くことは、筆者にとって最大の喜びなのである。
余韻を味わってもらうため、その後もゆっくりとクンニを続ける。そして、彼女の呼吸が落ち着いたところで、攻守交替を申し出たのだった。
仰向けになった筆者に対し、いきなりフェラチオを仕掛けてくるムツミちゃん。
本当はキスや乳首舐めと順を追って攻めてもらいたかったが、あえて注文することなく彼女に任せたのだから仕方ない。
肝心のフェラは、なんともお粗末なものだった。
パクッと咥え、頭を上下させるだけという単調なもので、時々カリッと歯が当たってしまうのだ。
チッ、全然濃厚じゃねぇよっ!
これ以上フェラされたら、カリの部分が内出血しかねない。そう判断して、フェラを止めてもらうことに。
「じゃ、そろそろ入れさせて」
そう声をかけ、コンドームを装着。そして、正常位の体勢で挿入する。
ヘコヘコヘコ
腰を3回振ったところで、早くも発射の前兆が訪れてしまった。彼女の締りが良かったわけではなく、これが筆者にとっての平常運転なのだ。
いつもならここで歯を食いしばって耐えるところだ。しかし、ムツミちゃんはすでにエクスタシーに達していたし、二度目のデートも絶対になさそうな相手なので遠慮することはないだろう。
「も、もうダメ! い、イクよっ!」
ビュリュリュと発射しながら、ラストスパートを装った高速ピストンを繰り出す筆者。
ふぅ。
しばし余韻を楽しんだ後、チンコを引き抜いて後処理を行う。
「先にシャワー浴びておいで」
そう声をかけ、デート終了を告げたのだった。
その後、帰り支度をしている最中にムツミちゃんが話しかけてきた。
「あ、あのぉ」
「ん?」
「もし良ければ、また会ってくれますか?」
おいおいおい! あんなしょっぱいエッチだったのに、どのクチでモノを言ってるんだ、コラ!
心の中で“絶対にヤダ”と返事してから、「またタイミングがあったら遊ぼうね」と無難な返事をする筆者なのだった。
ホテルを出たところで、「俺はこっちのほうだから」と駅とは反対の方向に歩き始め、彼女と別れた。
あれから10日近く経つが、まだ彼女からのお誘いは来ていない。このまま自然消滅を願うばかりだ。
(文=所沢ショーイチ)
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