【元・エロ本編集者による制作備忘録】
昨今、AV出演強要問題とか貧困層の売春とか萎えるような話ばかり噴出するエロ業界だが、正直今さら社会問題になると思わなかった。
強要問題に関しては、ネットの台頭で売上が減少している業界に芸能人に劣らぬルックスやスタイルのセクシー女優が多数生まれる時点で何かおかしいと推測できるだろう。売春に関しても、見知らぬ男に二束三文でパンツ脱ぐ時点で背景が察せられる。どちらも昨日今日の話ではないわけだ。
強要問題は玄人の話なので割愛するが、貧困層の売春に関しては数えるのも面倒なほど実例を見てきているので、どういうタイプなのか一例を以下に提示したい。
ある日、ネタ元の闇金業者に呼ばれ「AVプロダクションを作りたい」と相談を受けた。稼いだ金を洗浄して、あわよくば新規事業として成立させたいという。この闇金業者は、一介のエロ本編集者に事業の成否に関して話をしているのではなく、どこかのメーカーと渡りをつけてくるよう促しているだけだ。
ネタ元と言ってもエロ本の記事なんて最悪ソースなしでも構わないのだが、闇金業者からの情報や証拠をもらって方々でバイト原稿を書いていたゆえ、無碍にもできなかった。
「どんなタマがどれだけいるかが分からなければ、何ともなりません」と遠回しに拒否しようとしたものの、さすがは追い込みのプロだけあって、すでに宣材は揃っていた。
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