【エロ体験談】ロストバージンのお手伝い


 話をふたりで飲んだときに戻す。聞けば、気になる男性がいるようだが、その人は仕事で海外に行ってしまったとか。もうひとり気になる男性がいるそうだが、相手の反応はイマイチだという。「私はいまだに何もない」と嘆いていた。

 その言葉を聞き、バージンかどうかについて尋ねてみると、「まだ守ってしまっている」と言われた。

 そのコはここまできたら結婚するまで守るべきか、それとも経験がないから恋愛がうまくいかないのかで迷っていた。早く経験したいが、その前の段階である「彼氏を作ること」ができないのだという。

 そこで、「恋愛感情がなくても、ちゃんと理解して最初の相手になってくれる人いればいいのにね」と言うと、

 
「そうですね。でも男の人にそんなこと言えない」

 
 と言われた。その後、冗談半分で「俺は?」と聞く。すると彼女は少しだまって、「お願いします」と明るい笑顔を向けてきた。

 冗談で返されたと思った俺は、しばらく笑って話していたが、どうも本気のよう。そこで、「ホテル行く?」と聞いてみると、彼女は小さくうなずいた。

 店の会計を済ませてホテルへ。道中、「緊張するので手をつないでください」と言われた。

 こちらは彼女が恋愛感情を抱かないよう、少し距離を置いていた。しかし、向こうにしてみれば、今から人生のターニングポイントにもなりかねない経験をするのだ。彼女の気持ちを汲み取り、手を握ってホテルへと入った。

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