――風俗入って2年の間に、辛いと思うことはありましたか。
めろ:あった。でも、No.1になってからはまったくないです。あっても辛いと思わないです。出勤に関しても、提出した出勤(予定)は出て当たり前だし、時間を守るのも当たり前だし。
――風俗の女のコって、わりかし時間にルーズだったり…。
めろ:そうなんですよ。うちの店はそこそこ厳しいんで、待機室でも寝たらダメなんです。風俗っていうのは、長く続けるものじゃなくて、いずれは普通の女のコに戻るわけだから、一般常識が通用する女性にならなきゃダメだっていう考えなんですよ。
――普通、店の女のコはチヤホヤされて…。
めろ:じゃないんですよ~。No.1だろうが新人だろうがなんだろうが、みんな同じなんで、そこがウチのいいところだって思ってます。
――もし、いい加減なコが入ってきたら、すぐ辞めちゃうでしょ?
めろ:そう。ランキング入ってても、抜き打ちアンケートとかでダメだったら退店とかもありますし。
――厳しいね。No.1になってから2位とか3位に落ちたり…。
めろ:ないです。1回もないです。したら辞めようと思ってるので。
――1回もない? それはすごいけど、それじゃ、めちゃくちゃ忙しい?
めろ:そうですね。姫予約とかあるので、お客さんとも直接連絡取ってガンバってますよ。
――今や風俗もキャバ嬢みたいだね。じゃあ、めろさんがお客さんと接する中で、常に気を遣っていることは?
めろ:清潔感かな。
――あっ、それでパイパンなの? なんでも「伝説のマンスジ」だそうで(笑)。永久脱毛?
めろ:いえ、自分で剃ってます、毎日。学生時代、サークルで海行こうぜってなった時に初めて整えて。そしたら、だんだん形がわかんなくなってきちゃって。それで「剃っちゃえ」って、それからずっとパイパンです(笑)。
――初めて来るお客さんが自分に何を求めているのか、どうやって探りますか?
めろ:今は指名のお客さんばかりなので、最初に言ってくれる人が多いです。「前からずっと(日記やTwitter)見てて」とか、「めろちゃんを予約するためにVIPに入って」みたいな。ありがたいですよ、ほんとに。
――友達みたいなお客さんとは、やりにくくならない?
めろ:そうなの! だから最初にプレイしちゃう。おしゃべりあんまりしないで、終わってからイチャイチャと…。じっくり話し倒すみたいな(笑)。
――SかMかって言ったら?
めろ:ドM。MじゃなくてドMだから、痛いのとか苦しいのとかが本当は好き。でも、お客さんとだと仕事できなくなっちゃうから。
――話してる感じでは、すごくサバサバしてて、Sっぽいですけどね。
めろ:そうなんですよ~。男っぽいとか言われるんですけど、実は全然違うんです。「めろ」っていうキャラは作ってないんで、素のままなんです。
――それでは最後に、卒業のタイミングを考えたりは?
めろ:目標があるので、それをクリアしたらかな。
――その後は何を?
めろ:結婚して、スーパーのパートとか(笑)。金銭感覚はほとんど狂ってないので、時給800円とかで大丈夫ですよ(笑)。
――マジですか!? うちの近くのスーパーでレジ係募集してますよ!
めろ:ありがとうございます(笑)。
最初から飾らない雰囲気で答えてくれていたが、途中からは、こちらの意図を察すると、質問を言い終えないうちにレスポンスを返すカンの良さを見せ始めた。その辺の相手の気持ちの読み方は、No.1の接客にもつながっているに違いない。
時々、話している内容とは真逆の、子供っぽい表情にドキッとさせられ、白くて綺麗な肌や磨かれたスタイルには、心も股間も撫でられっぱなしのインタビューとなった。いつまでも、伝説のツルツル美肌でいて欲しい。
(取材・文=松本雷太)