【元・エロ本編集者による制作備忘録】
エロにまみれた日々を送っていると、ストレス発散はキャバクラなど女がいる飲み屋ではなくゲイバー辺りが落ち着くようになる。
就職前にどんなに女体が好きだとしても、365日24時間休むことなくエロについて考えていると、女=仕事という図式が刷り込まれ、どんな女を相手にしても落ち着かなくなるのだ。
意識せずに3サイズを予想したり、顔を見てどの部分に修正を入れたら見栄えが良くなるか考えたりしながら飲む酒は、結構不味い。まぁ、野郎の嬌声を聞きながら飲む酒は旨いのかというと別問題なのだけれども。
いつものようにハメ撮りでごっそり削られた精神をどうにかごまかそうと酒を浴びていたところ、常連客の同業者から「下手な女よりも美形が揃っているニューハーフクラブがある」という情報を教えてもらった。
“女顔で女の恰好をしている店に行くなら、黙って女がいる店に行った方がいいのではないか”とまぜっかえしたら、「どこからどう見ても美女なのに実は男、というのが興奮するんじゃないか!」と熱弁を振るわれた。