【ニッポンの裏風俗】バンコクのゴーゴーバー:バーの美女と悲恋の夜


 タイは“微笑みの国”なので、筆者も笑顔でシンハー(爽やかな口当たりが特徴のビール)など飲みつつ、実は食い入るような視線でステージで踊る女のコを見定めていた。

 

カワイイ女のコの水着姿を見ながら、冷たいビールをグビリ

 
 その時、ふと筆者の視界に入ったのは、前の席に座っている太った白人の客。指名したと思われる水着の女のコを隣に座らせ、腰を抱いたり手を撫でたり、全世界共通の酔っ払いオヤジの行動をとっていた。

 風俗取材で若い女のコのカラダを散々見ている筆者は、後ろから見るだけで、ある程度どんな素性のコかわかってしまう。その白人オヤジの隣のコは、後ろから見て、完全にオカマちゃんのカラダつきだった。

 タイはLGBT(セクシャルマイノリティの総称。レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー、それぞれの英語の頭文字から)に対する理解が広く、会社員や普通の接客業にもオカマちゃんは多い。実際、筆者も屋台や靴屋でオカマちゃんの店員に出会ったことがあった。そしてもちろん、夜の世界ではずっと多くのオカマちゃんたちが活躍しているのだ。それだけに、

 
「あのオヤジ、ホテルにお持ちかえりしてビックリするんだろうな(笑)」

 
 と、後ろでほくそ笑むのでした。

 そんな筆者が隣に呼んだのは、栗色の髪の毛で、ラベンダーが香るような甘い微笑みの女のコ。男の骨格とはまったく違って、華奢で線の細いタイプ。

 隣に座らせて、腰を抱いたり手を撫でたり、カワイくて嬉しくて、もうたまらんのです!

 前の席のただのスケべ白人と違うのは、腰を抱きながら、手を撫でながらその骨格を確認し、

 
「ホンモノの女のコだ」

 
 そう確信してからホテルに持ちかえる慎重さ。さすが、スケべの代表・ニッポン男児なのでした。

 
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