ベッドは幅1メートルあるかないかで、ふたりのカラダは常に重なっている状態に。たしかにこれは噂通りで、室内でスムーズにすれ違うことは難しかった。
フィニッシュは、スペースをより有効に利用するためだけではなかったが、カラダが重なるシックスナインを選んだ。嬢が尻をグイグイ押し付けてくる度に、左右の壁もその勢いよろしく迫ってくるように感じ、なかなかの圧迫感だった。ふたりして呼吸を荒くし、気分的には酸欠になりそうな狭すぎる部屋で、ほどなくフィニッシュを迎えた。
確かに、噂にたがわぬ狭さだった。部屋に入ってから発射するまで、自分のカラダと嬢のカラダの一部はどこかしらが必ず接触していて、密着感はハンパなかった。考えようによっては、客とキャストと立場は違えど、共に窮屈な状況にあるからこその同士的な連帯感すら(笑)。それにしても、たまに入る箱ヘルは格別だなぁ。
(文=子門仁)