メンズサイゾーで取り上げる写真集といえば、グラビアアイドルの肉体的な魅力がギューッと凝縮されたものが定番。でも最近は、旬のグラドルたちの等身大のおっぱいを集めた写真集が話題になったり、ちょっぴりフェチ寄りの写真集が根強い人気だったりします。
ということで、今回紹介する写真集は、『naked talk vol.1 ~素人女性100人の裸体~』(ワニブックス)。内容はタイトル通り、“素人女性100人の全裸写真が並んでいるだけ”という潔さなのです。
この本には19~53歳のさまざまな職種の女性のオールヌードが載っていますが、当たり前ながら、おっぱいの形はもとより、乳輪や乳首の大きさ・色、アンダーヘアの生え方、女性器の“具合”(モザイクはあるけど丸分かり)の違いがあり、それを連続で見くらべるだけで単純に面白い。大げさにいえば、
これぞ“2017年の今を生きる女性の【リアルな女体カタログ】”
といった体裁とも(笑)。しかも、お世辞にも美しいカラダじゃないというところも(キレイなコもいますが)、妙に生々しくってタマらないという人もきっといるはず。
素人女性のヌードと聞けば、90年代に一世風靡したカメラマン五味彬(ごみ・あきら)氏によるヌード写真集『YELLOWS』シリーズを思い出す人もいると思いますが、この『naked talk vol.1 ~素人女性100人の裸体~』が大きく違う点は、【顔出しなし】ということ。
誌面構成は、1ページ2名の前姿と後姿を真正面から収めた “全裸編”と、おっぱいやお尻、アンダーヘアなどにスポットを当てた “パーツ編”に分かれていて、そこに入る文字要素も、名前(ニックネームも含む)・年齢・職業・スリーサイズ・撮影の感想といたってシンプル。しかし、ここに驚くべき要素がひとつ。なんと“経験人数”が入っているのです!
30歳主婦(バストサイズは95cm!)の経験人数が1000人だったり、中には「アナルは処女」としか答えない強者や、処女にしてヌード撮影に挑戦しているコまで。その人生模様がカラダのフォルムに表れているのかといえばそうとも言えず、十人どころか百人百色の女体曼荼羅。
ファッション誌を片手に居酒屋で、「お前だったらどのコがいい?」といった中2男子的な話でいくつになっても楽しめるのが男のサガだとすれば、まさにこの本はそのエロver。「あ~、こういった感じのおっぱいは…」「腰の位置が高いとバックでやる時、大変」などなど、妄想力をフル動員して楽しめるハズ。
メディアの片隅にいるサイゾーからすれば「よく企画が通ったなぁ」というのが率直な感想だったりしますが、出版されるに至った経緯を発売元であるワニブックスに聞いてみると、
「ここ2年で『NUDIALITY vol.1』『NUDIALITY vol.2』とヌード本をリリースして、それなりに結果も良かったので、『ヌード本』というものに対しては特に反対はありませんでした。
ただ、やはり“素人で顔出しなし”というのが引っかかりました。そこは人数の多さと、『YELLOWS』シリーズを調べるとプロダクションに所属している方も結構いるという話だったので、こっちは『完全素人』を使用しているという点で、需要はあるという押し方をしました。素人だと証明は出来ませんが写真から伝わるはずだと。メチャクチャですが(笑)。あとは伴田良輔さんのおっぱいだけの写真集もありましたので」
と、勝算はあった様子。『NUDIALITY vol.1』は葵つかさ&春菜はな、『NUDIALITY vol.2』は辻本杏&沖田杏梨と、プロフェッショナルな人たちによるヌード・ポーズ集とは違い、素人女性ならではの撮影時の苦労もあったハズ。
「プロダクションに一切所属していない女性ばかりですので、なかなか時間が合わなかったり、身分証を忘れて取りに行ってもらったりという、普通のヌード撮影ではない大変さはありましたね。
でも、そんな素人の方々が撮っているうちに、どんどん写真にのめり込んで目つきが変わって、ポーズ撮り始める瞬間があって、後半のページはそういう写真が多いです。あとは時代なのか友達同士や彼氏同伴の方もチラホラいました(笑)。あと毎回、撮影が終わると誰かの下の毛が落ちているので、それも素人っぽいというか(笑)」
ということで、10月27日発売の『naked talk vol.1 ~素人女性100人の裸体~』。まぁ、なかなか書店で直接買うのが難しい本ではあるので(もちろん、男らしくレジに行っても)、ネット経由でポチるのがベストではないかと(笑)。